閉じる

リレーコラム我ら淀人(よどんちゅ)

コラムニスト プロフィール
氏名:竹之上 次男(たけのうえ つぐお)
職業:実況アナウンサー


兵庫県競馬(園田競馬場・姫路競馬場)の実況アナウンサーとして活躍中。本業の競馬実況に加えJRAの競馬場でのイベントや催しにも積極的に出演し、その軽妙な話術で、地方・中央の垣根を越え、広く競馬や競馬全般に関する啓蒙活動を積極的に行なっている。

第2回

「職業病?」

ちょっと園田競馬の宣伝をさせてください。
8月15日~18日までのお盆シリーズの期間中にはイベントが行われます。今年は超ビッグなゲストが登場。15日には、なんと東国原前宮崎県知事が園田にやってきます!そして17日は競馬界の至宝、武豊騎手が来園。いずれもトークライブで園田を盛り上げてくださいます。例年以上にヒートアップすることは間違いありませんので、是非この夏は園田競馬にもご注目ください。
さて、きょうの本題です。競馬の中には4ケタの数字の羅列をよく目にします。馬の競走成績と走破時計の表記に使われていて、競馬をやっているとすんなりと頭に入って来ます。「4312」などと簡略化された表記がされるのですが、4勝2着3回3着1回着外2回などと丁寧に書かれる方がピンとこないときがあります。やはり数字の羅列がしっくりきます。
日常生活においても、4ケタの数字の羅列を目にすることがあります。特に目にするのは車のナンバープレートでしょう。ぼくは職業病と言うか、ただの競馬バカなのか、車のナンバープレートを見ると競走馬の成績や走破時計に置き換えてしまいます。
例えば、「7425」なら、立派な成績やがな。重賞のひとつでも勝ってるんちゃうか?いや、ふたつぐらい勝ってるかも知れんな。などと思ってしまうのです。「・428」などの3ケタ数字のナンバーの車にビュンと追い抜かれたら、未勝利馬やのに強いやん!と感心したり、逆にトロトロ走っている軽自動車が「8411」なんてナンバーだったら、あかんオープン馬やがな、なめてかかったらえらい目に遭うな、などと要らぬ警戒心を抱いたりするのです。他にも、色々考えてしまいます。
17-46 なかなか勝ちきれん馬やなぁ、どうも最後の詰めが甘いんやろね。車庫入れが一発で入らんかったりして。
 
80-05 逃げ馬やな。すんなり運んだときとそうでないときの差が激しいんやろね。渋滞には弱いタイプかな。
 
68-70 甘いけど堅実やね。昇級には泣かんタイプと見た。相手に合わせるから、渋滞には強いかも知れん。
 
15-78 1勝馬かぁ。いや、違う!芝二千やったらめっちゃええタイムやがな。せやけど、飛ばし過ぎには注意した方が…。
 
・5-51 蓬莱の豚まん…??
 
など、車のナンバーは街中どこでも見かけるだけに、毎日のようにワケのわからんことに想いを巡らせています。
表現者の端くれとして、色んな事に想いを巡らせ、想像力を高めることは、良いことなのかも知れません。ただ、それを活かし切れているかどうか微妙なところですが…。それでも、しないよりはマシだと思いますので、これかも続けて行きます。というより、クセでまたやってしまうでしょう。
こんなことをしょっちゅう仕事場でも言うもんですから、競馬実況歴56年、競馬実況の神とも言われる74歳の吉田勝彦アナウンサーは、感化されたのかどうかは分かりませんが、わざわざ五千円ほど払って、ご自身の車を最強馬にされたのでした。

ページの上部へ