私が馬主になったきっかけは、ホースメンクラブという一口馬主に参加したことでした。
その一口馬主の会合に参加した時、非常に多くの業種の方々が参加していることに驚き、同じ趣味を楽しむ仲間と出会い、交友関係が広がりました。
そこで出会った仲間と中京競馬場まで応援に行ったところ、当時新人騎手であった河内洋騎手の初騎乗・初勝利となる瞬間に立ち会うことが出来、武田作十郎師、武邦彦騎手、河内騎手の父親と共に喜んだことを記憶しております。そこで私も馬主になろうと決意し、昭和50年に馬主登録を取得しました。
初クラシック出走馬は、昭和51年桜花賞に出走したヤマカツクイン号です。
新馬、特別を勝って桜花賞に出走しましたが6着、オークスも不良馬場の影響を受け惨敗と辛酸をなめました。
後に、ヤマカツクイン号の子供であるグァッシュアウト号は未勝利・500万を勝てなくて進んだ500万特別と1000万特別を3連勝し、その勢いのまま迎えた阪急杯(GⅢ)を勝利し、初重賞をプレゼントしてくれました。
夢にまで見た初GⅠ馬は、ヤマカツスズラン号です。新馬を3着、2戦目を勝利し、オープン特別を勝って迎えた第51回阪神3歳牝馬S(GⅠ)、池添騎手が乗れずキネーン騎手に乗り替わりましたが見事優勝しました。
ヤマカツスズラン号は開業初年度の池添兼雄厩舎の初重賞勝利をGⅠで飾ってくれたほか、GⅢを3勝挙げる等で計6勝してくれました。
ヤマカツリリー号はレベルの高い世代の中、桜花賞トライアルであるフィリーズレビュー(GⅡ)を勝利し、桜花賞4着、オークス4着、秋華賞3着等クラシックを連続好走しました。
京都馬主協会に入会し30数年になりますが、数多くの馬の中から特に思い入れのある馬達を挙げました。
私の出会った全ての馬に色々思い出があり、馬主になって本当に良かったと思っております。
そして、馬を愛する多くの友人を持ったことが何よりも幸せです。
これからも馬と馬を愛する友人と共に人生を送りたいと思っております。