宝塚記念が終わると、秋のGIシーズンまではJRAでの仕事が落ち着きます。
代わって全国各地でトライアルラウンドが行われるヤングジョッキーズシリーズ(YJS)や、8月末には札幌でワールドオールスタージョッキーズが行われ、地方競馬の騎手も出場するため、7月、8月は私にとっては出張シーズン。
外泊することに一番抵抗の少ない時期で、先々週は福島競馬場にラジオNIKKEI賞を見に行ってきました。
2019年に初めて福島競馬場を訪れた時、パンフレットに「仙台空港行きのバスがある」と書いてあった記憶があったので調べてみたのですが、現在は土日には運行していない模様。
HPに時刻表は記載されていたのですが、取り消し線が引かれていたので、もしかしたらコロナ禍で運休になったままなのかもしれません。
なので、伊丹から仙台空港入り後は一旦仙台駅に出て、そこから高速バスへ。
こちらも福島競馬場前まで運行しているので、新幹線より少し時間はかかるものの乗り換えいらずで快適でした。
そして月曜日は仙台空港から福岡空港へ。
火曜日のYJSトライアルラウンド佐賀のための前乗りで、取材後は夜の新幹線で栗東入り、水曜日は早朝からトレセン取材というスケジュールでした。
コロナ前は地方の競馬場、特にレース撮影のために砂の深い馬道を何往復もする佐賀競馬場では取材が終わるとエネルギー0状態。
翌朝締切りのレースレポート原稿を書く体力が残っていないことが多々だったのですが
筋トレを始めたおかげか、今年はほんのすこーしだけ疲れがマシに感じました。
とはいえ、経験を重ねて競馬場での動きが省エネ化しているような気もしていて、そのおかげかもしれません。
実際、筋トレを始めて実感が沸く部位がある一方、筋肉量や体脂肪率に大きな変化は見られず。
佐賀の帰り道、ハイボールを飲みながら「なんでなんだろう?」と友達に相談していると、「それが原因じゃない?」と手に持ったアルコールを指されました。
研究によると、筋トレ後にアルコールを接種すると筋肉の合成率が2~3割ほど減ってしまうとか。
ただ、長時間空ければ影響は抑えられるようで、朝に筋トレをして夜に飲酒するマッチョもいるそう。
「騎手やスポーツ選手もアルコールを飲むけど、引き締まった体をしているもんね」
と都合のいい言い訳をしていましたが、こんなところにも落とし穴があったんですね。
特に騎手は早朝に調教、昼にトレーニングをして、飲酒をするとすれば夜。
自ずとこの理論に当てはまっていました。
「汗をかいた後のハイボールは美味しいなあ、と自己満足に浸っていた私とは大違いだな」
と思いながら水曜日にトレセン取材をしていると、前日に同じく佐賀にいた若手騎手たちも元気に調教騎乗していて、気力だけは負けていられないと思いました。