先日、盛岡競馬場で取材の翌日、帰りの飛行機を夕方の遅い便にして
八幡平市の温泉まで足を伸ばしてきました。
何回も行っていながら、数年前まで知らなかったのですが、岩手県は温泉の宝庫。
たとえば花巻空港から車で15分も行けば花巻温泉というちょっとしたリゾート化されたエリアが。
また、同じ花巻市内にも車で1時間かからない川沿いに鉛温泉という、作家にも愛された温泉があります。
中でも藤三旅館は日本一深いと言われる深さ125cmの岩風呂があり、
もちろん立って入るのですが、「本当に足が着くかな?」と不安になるくらい深くて
入ってしまえば浮力でふわっとする感じが何とも不思議です。
で、この温泉に魅了されて、再び藤三旅館へ日帰り入浴しにいこうかと思っていたところ
地元記者さんから「松川温泉もいいよ」と聞いて、今回はそちらへ。
活火山である岩手山の裾野に広がるエリアゆえ、とても成分が濃い温泉が湧いていて
松川温泉は乳白色で硫黄の匂いがしっかりして「ザ・温泉」という感じ。
ちょうど5月下旬の新緑の季節だったため、露天風呂では乳白色の温泉と新緑のコントラストが何とも言えず
地元のお姉さまとお喋りしながら、つい長湯してしまいました。
昔ながらの温泉によくある「シャワーはありません」というタイプで
源泉の上がり湯をかけて上がったのですが、ここからが大変。
あまりに成分が濃いため、お洋服に硫黄の匂いが染みついてしまったのです。
重曹を溶かしたお湯につけ置き洗いすればいい、いやクエン酸の方がいい
・・・など、ネット上の情報を色々試し、ひと晩夜風に当てたりもしたのですが
お気に入りのワンピースはいまも松川温泉を彷彿とさせる硫黄の香りを発しています。
この話をある調教師にしたところ
「僕もその経験あるよ。
福島競馬場に行ったついでに温泉に入ったんやけど、硫黄の匂いが取れなくてね。
諦めた方がいい」と。
何ともショックですが、そうそう、福島にもいい温泉がたくさんありますよね。
さらに言うと、競馬場のある土地にはそれぞれ風情ある温泉がある地が多く、競馬と温泉をセットにすることも多々。
夏競馬がそろそろ始まり、個人的にはヤングジョッキーズシリーズで全国各地を飛び回る季節。
タオルをスーツケースに忍ばせて、競馬と温泉ライフを楽しみたいと思います。