はい!現場の大恵です

オジュウチョウサン

今年のクリスマスはとても濃かったですね。

クロスマスイヴの土曜日は中山大障害でオジュウチョウサンのラストラン。

レース実況では何度もオジュウチョウサンがコースロスなく運んでいることに触れられていましたが
これ、私も障害レースの取材を始めたばかりの頃によく障害ジョッキーに教えていただいていました。

特に、高田潤騎手は
「阪神の襷コースはインで入っても出口ではアウトになってしまうから
いかにあの襷の部分で再びインを取れるかをめちゃくちゃ考えている」
と、ロスなく運ぶことへ強い意識をお持ちのようでした。

また、難波剛健騎手は
「馬によってはインで包まれて動きたい時に動けなくなるタイプもいるので、難しいです」
と、コース取りの奥深さを話していました。

そして、これはどなたが話していたか
「石神深一騎手は大障害コースが上手い。
オジュウであれだけ勝っているもんね!
俺たち(栗東所属騎手)は中山コース自体、乗ることが少ないもん」
と。

中山の障害コースは深い谷を上り下りするなど非常に難しいコースなのですが
大障害コースとなればなお難易度は上がります。
そこでの勝利はとても大きなアドバンテージ。

オジュウチョウサンと中山大障害や中山グランドジャンプを何度も勝つことで「どう乗ればベストに近づけるか」を掴み
さらに最強コンビへとなっていったのではないのかな、と思います。

今年の中山大障害は6着でしたが、最終レース後の引退式は障害馬としては異例とも言えるファンが集まりました。

障害界の絶対王者として、ワクワクするレースをいつも見せてくれて本当に「ありがとう」の気持ちでいっぱいです。