ヤングジョッキーズシリーズ・ファイナルラウンドが今年は約10日早い12月16日、17日に終わりました。
毎年12月28日にホープフルSが行われる中山競馬場と、その前日に大井競馬場で行われるのが恒例。
初の西日本開催となった2020年でも24日園田競馬場、26日阪神競馬場という日程でしたから、例年よりかなり早い日程だったことが分かります。
その理由は中京競馬場での開催だったから。
12月の中京開催は朝日杯FS週までのため、その中でもなるべく年末に近い最終週が選ばれたのでしょう。
また、前日の地方ラウンドは今年4月に弥富市に移転した名古屋競馬場が選ばれました。
そうした今年の中京でのファイナルラウンド開催、私は大いに賛成します。
というのも、騎乗するJRAの若手騎手たちは絶対的なお手馬などがまだまだ少ない立場。
1レースでも多く乗って、減量が取れるまでにたくさんの経験も積みたいと考える中で
ファイナルが中山競馬場で行われると、栗東所属の騎手は必然的に阪神での騎乗馬を断らなければなりません。
断った騎乗馬が再び自分の元に戻ってくる保証はトップジョッキーですらなかなかない時代。
若手となればその不安はなおのことでしょう。
せっかくYJSでファイナルに進出できたのに
それを手放しで喜べない状況は見ていて辛いなあと感じていました。
それが、ローカル開催である12月の中京競馬場であれば、美浦・栗東の両若手騎手にとってYJS以外の騎乗機会も得やすい状況。
実際、永野猛蔵騎手がこの日に挙げた2勝はともに過去に騎乗経験のある馬でのものでした。
若手騎手の騎乗数の増加および騎乗技術の向上を目的とするYJSですから、ぜひ今後もローカル場での開催を期待したいです。