「指定席が当たったよ!」
と、カメラが趣味の知人が誘ってくれたエリザベス女王杯。
正しくは「スマートシート」と言うらしい、コロナ前は一般席となっていたスタンド屋外席に
抽選倍率の高いGIデーながら、ありがたくも入場させていただきました。
久しぶりに生観戦できるGIに胸が高鳴りながら
ドレスで着飾った誘導馬を見て、さらに興奮が高まります。
以前はコロナ対策で規制されて最前列(外ラチ沿い)までは行けないようになっていたのですが
感染者の減少とともにそれも解除。
ただし、多くのファンが殺到するであろうゴール付近の外ラチ近くは
足元を白いビニールテープで区画分けされ
1区画1人というルールに。
いわゆるソーシャルディスタンスというもので
GIとなれば近づくことは難しく
規制エリアから少し下がったところで
前の人の頭越しにターフビジョンを見つめました。
レースは戦前から混戦模様。
それはオッズにも表れていて
今春、道悪の大阪杯を制したレイパパレが1番人気に支持されるも、単勝オッズは2.9倍。
秋華賞馬アカイトリノムスメが2番人気に続き、単勝10倍以下は5頭となりました。
シャムロックヒルとロザムールがリズムよくレースを引っ張り
4コーナーでカメラが正面から隊列を映した瞬間
大外からいい手応えで上がってきたのがアカイイト。
直線で先頭に立ったレイパパレに一歩ずつ迫ると
きっちり交わして2馬身差をつけてGI初制覇を果たしました。
この勝負服を見て浮かぶのは、先日志半ばで引退したヨカヨカ。
また、三津谷隼人騎手が引退レースで重賞初制覇を飾ったマーニもそうでした。
そういった今年の競馬シーンを思い浮かべたレース後。
人影がまばらになったゴール前でカメラ好きな知人たちと再合流し
あーだこーだとレース後談義を繰り広げながらふと内馬場に目をやると
すっかり木々は紅葉していました。
この1年、季節を感じる機会がめっきり減っていましたが
少しずつ四季は移ろっていますね。
GIシーズンも佳境。
個人的には現地観戦の機会を増やしていきたいなと思っています。