重賞初制覇を遂げた相棒・ナリタトップロードと共に
1番人気で日本ダービーを迎えた渡辺薫彦騎手(当時)。
大観衆が見守る直線でデビュー6年目の渡辺騎手が先頭に躍り出て
初のGI制覇がダービーになるかと思った瞬間、
図ったように後ろから差したのは前年にスペシャルウィークで待望のダービージョッキーとなった武豊騎手とアドマイヤベガでした。
これが一度ダービーを制したことのある名手の技なのか
――中学生ながら、そんなことを感じさせられた1999年のシーンが今日の日本ダービーを見て蘇ってきました。
ダービーを勝つことで
無意識に生じる焦りがなくなるのでしょうか。
長い長い府中の直線を冷静に運んだ福永祐一騎手の強さを感じた一日でした。