ダービーウィークがやってきました。
大本命と目される皐月賞馬エフフォーリアに騎乗する横山武史騎手が
幼い頃から競馬が大好きだったというエピソードをあちらこちらで目にします。
皐月賞では父・典弘騎手との父子制覇も話題になり
偉大な父の存在も折に触れて紹介されます。
いわゆる「二世ジョッキー」には2パターンいると感じていて
「父は父、僕は僕。比較しないでほしい」というタイプと
「子供の頃から父の姿を見て、カッコいいと思っていました」というタイプ。
武史騎手は後者のように感じられます。
というのも、2018年。
2年目を迎えたヤングジョッキーズシリーズ(YJS)ではその年からJRAジョッキーたちはYJS専用の勝負服をデザインし、着用することとなりました。
好きな色や所属厩舎のカラーを選ぶジョッキーが多い中
武史騎手は
「冠名ロジの色合いが好きで、自分でデザインしたんです」
と。
そう、「冠名ロジ」とは父・典弘騎手と日本ダービーを制覇したロジユニヴァースの勝負服でもあります。
当時、一緒にYJSを戦ったジョッキーたちは
減量に苦しみ引退を決断した人、度重なるケガに悩まされている人、新記録を次々に打ち立てた人
―― 十人十色のその後を歩んでいます。
人懐っこい笑顔で父とゆかりのデザインの理由を話してくれた彼は
今度は自身がダービージョッキーを目指す立場へと登り詰めましたんですね。