はい!現場の大恵です

衝撃の土曜日

今朝、衝撃的なニュースが駆け巡りました。
出走予定馬の中に禁止薬物を含んだ飼料を摂取した可能性のある馬がいることが判明し
土日で156頭に及ぶ競走除外。

これまでにも使用されていたサプリメントながら
今回のロットに禁止薬物が含まれていたというもの。

来週以降は薬物検査が必要な馬に対しては検査をし
陰性を確認した上での出走とのこと。
3歳未勝利馬にとっては1戦1戦がとても重要になってくる季節。
もちろん、それ以外の馬にしても
そこを目標に調整、仕上げてきているだけに
しっかりとレースに出走できることを願います。

 
さて、個人的なことですが私はというと
水曜日の調教取材直後に突然の38.1℃の熱発。
日本ダービー前日にはパドックでのセミナー後に熱中症で倒れるなど
最近、心身ともに上手く回っていない感じが。
ちょっとしたことですぐにクヨクヨ根に持ってしまうので
しっかりと切り替えて、体調管理をしっかりしなければ
と今まで以上に気を引き締めているところです。

 
そんな私とは対照的に強い精神力を見せたのは岩永千明騎手(佐賀)。
2016年3月6日のレースで大きな落馬事故があり、その後ずっと休養していましたが
今日6月15日の佐賀6レースで復帰。

 

復帰戦のスタート前には実況アナウンサーから

 

「3年3カ月、気の遠くなるような期間を経て帰ってきました。
その心の強さに敬意を表します」

 

という言葉もありました。

 

年に数回ですが佐賀を訪れるたび、岩永騎手とお話をさせていただいていたのですが
そのたびにどんどんと回復していかれ、その姿には驚かされました。

 

まだ調教復帰したばかりの頃は
「こんな中途半端な今の私が復帰したら、みなさんに失礼だと思うので…」
とお話されていましたが
そこからしっかり納得いくまで積み重ねていかれたのでしょう。

 

本当に岩永騎手の強い心には尊敬の一言ですし
だからこそ、復帰したばかりの今は遠くから見つめたいなと思っています。

 

復帰後初勝利を挙げたら、また笑顔で再会したいです。