15時時点で前年比104.8%の6万9000人余りの入場人員を記録した今日の天皇賞・春。
普段からいろんなものに「平成最後の」というフレーズがつくようになって
そろそろ聞き飽きた感も無きにしも非ずですが
今日も「平成最後の天皇賞」。
飽き飽きしていた「平成最後の」というフレーズさえも
レース名がもたらす伝統と格式にはピッタリで
さらに重みが増すように感じたのは私だけじゃないのではないでしょうか。
第159回天皇賞は4コーナーを回って関東馬2頭の叩き合いとなりました。
(その後ろで3~4着も叩き合いでしたね)
制したのはフィエールマンとクリストフ・ルメール騎手。
菊花賞に続き、淀での戴冠となりました。
「長距離なので、少し後ろのポジションで運びたかったです。
前半は馬をリラックスさせて、徐々にポジションを上げていこうと考えていました。
大外から戸崎騎手(2着グローリーヴェイズ)が来た時
フィエールマンの手応えがとても良かったです。
フィエールマンはこれから先、どこまでいけるかはまだ分かりませんが
レース毎に内容が良くなっています。
スタミナもあって、能力も高い馬ですね」
とルメール騎手のお話でした。
ちょっと話は変わって以前。
重賞レース後にテレビ中継用の優勝騎手インタビューがありました。
その時、勝利したのがルメール騎手だったのですが
生放送との関係か何かでルメール騎手がカメラの前に来てもスグに始められないことがありました。
ジョッキーが来てくださっているのに待たせてしまって申し訳ない・・・というような空気感が中継スタッフさんやアナウンサーさんから伝わってきそうな雰囲気で
ちょっと焦っているような様子も。
そんな時、ルメール騎手が
「放送席、放送席~!」
と、中継アナウンサーお馴染みのあのフレーズを口にして
場を和ませてくれたことがありました。
そして、今日。
GIの優勝騎手共同会見は最終レース後に行われることが多いのですが
ルメール騎手が最終レースも勝ったことで、いつもより少し遅い時間に。
すると、ルメール騎手がマイクを持ってひと言目が「お疲れさまです」。
なんかもう、ルメール騎手が言うとこんな日常挨拶さえチャーミングになって
自然と場が和むんですよね。
共同会見の最後には通常
「他に質問のある方はいらっしゃいませんか?」
と代表アナウンサーが聞くのですが
ルメール騎手が新潟にすぐに移動しなければいけないため、カット。
すると、ルメール騎手自らが
「質問はありませんか?いいですか?」
と聞く場面さえありました。
上手いだけじゃない、チャーミングで相手を思いやるルメール騎手の人柄って本当に魅力的だなぁと改めて感じた平成最後の天皇賞・春でした。