はい!現場の大恵です

今週の話題の中心はGI初騎乗に騎手試験合格

今週土曜日、京都の新馬戦(ダート1800m)は10頭が除外になりました。
日曜の東京メイクデビュー(芝1800m)にいたっては15頭が除外と新馬戦は除外ラッシュとなっています。
夏や秋に比べて新馬戦の数が少ないことも影響しているのでしょう。
そのため今週も既走馬相手に未勝利戦でデビューを迎える馬もチラホラと見受けられます。

未勝利戦でのデビューといえばコパノキッキング。
ちょうど1年前のこの時期に経験馬を相手にいきなり8馬身差の逃げ切り勝ちを収め、鮮烈な印象を与えました。
それからどんどん勝利を積み重ね
いよいよ今週、フェブラリーSでGI初挑戦です。

これまで短距離を中心に走ってきましたが
前走・根岸Sでは1400mもこなしての重賞制覇。
控える競馬もできるようになってきていますし
初マイルでどんなレースを見せてくれるでしょうか。

騎乗するのは藤田菜七子騎手。
JRA女性騎手初のGI騎乗とあって
先週は小倉でも栗東トレセンでも
彼女の行く先々で藤田騎手を中心に大きな人だかりができていたようです。

話題の中心と言えば、今週12日に発表されたJRA騎手免許試験で合格を果たした藤井勘一郎騎手もそうでしょう。

JRA競馬学校を1kgだけ体重がオーバーして受けられませんでしたが
夢を諦めることなくオーストラリアへ渡って2006年にジョッキーデビュー。
以降、シンガポールやマレーシア、韓国などで騎乗し
韓国ではエスメラルディーナでトゥクソムC
クリソライトでコリアカップ
モーニンでコリアスプリントを制覇したほか
近年は南関東や門別で短期騎乗を行っていたので
名前を知っている方も多いことでしょう。

一昨年8月、札幌競馬場で開催されたワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)で総合優勝したユーリコ・ダシルヴァ騎手とは2007年頃にシンガポールでアパートの部屋をシェアしていたそうです。

 

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▲ユーリコ・ダシルヴァ騎手(左)がWASJ第4戦を勝利し、祝福する藤井勘一郎騎手(右)

 

「ダシルヴァ騎手は瞑想とかを取り入れていて、心の持ち方を教えてもらいました」と言います。

ダシルヴァ騎手はその後、カナダでリーディングに輝き、年度表彰であるソヴリン賞も4度受賞されました。

一方、藤井騎手は
「ジョッキーとして続けていくために僕は開拓していっています。
今年もJRAの騎手試験を受けます」
と当時、話していました。

世界を股にかけて活躍してきた藤井騎手。
初の「逆輸入ジョッキー」が日本の競馬でどんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。

 

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▲筆者と