天皇賞・秋から今後狙いたい馬
天皇賞・秋のイクイノックスの走り、圧巻でした。
レコードを大幅更新しての勝利もそうだったのですが
前半1000m57秒7のハイペースを3番手でついていき、さらに上がり34秒2の脚を使うのですから、驚異的です。
2着ジャスティンパレス、3着プログノーシスは道中で最後方と後方2番手を追走した馬。
本来なら、大きなリードを作って直線を迎えるはずだったジャックドールもこれだけアッサリついてこられて交わされてしまうと、11着に沈むのも致し方ないように思います。
むしろ、勝ちに行っての結果でしょう。
そして、2番手で運んだガイアフォースが直線半ばまで粘っての5着。
1勝クラスを勝った時がハイペースを2番手から抜け出す競馬をしており、良馬場で速い時計決着向きの馬ではありますが、それにしてもこのメンバーでこの内容の5着は改めて強さを感じさせられました。
馬場や時計の出方次第など条件が付くかもしれませんが、次走以降狙いたい1頭です。
心の余裕とリスペクト
いよいよ注目の天皇賞・秋が迫ってきました。
世界ランキング1位のイクイノックス
同期のダービー馬ドウデュース
2000m巧者ジャックドール
未完の大器プログノーシス
さらにさらに・・・!
と挙げたらキリがないほどの豪華メンバーです。
メディアではイクイノックス・ドウデュース陣営の対談を進行したり
ジャスティンパレス・ガイアフォースの杉山調教師にインタビューしたり
福永祐一調教師に有力馬分析していただく動画のMCをしたり
本当に色々と天皇賞・秋に際して携わらせていただいたのですが
全然馬券の買い目が決まりません。
上記以外にもプログノーシスやジャックドールは今年に入ってから単独インタビューもしているにもかかわらず
最内枠の岩田康誠騎手という理由だけで、取材したことのないノースブリッジの複勝かワイドに突っ込もうか・・・なんて考え始めています。
そのくらい、豪華メンバーすぎて目移りしています。
そうした中、取材を通して感じたのはドウデュース担当の前川調教助手の心の余裕と
イクイノックス担当の楠調教助手、調教担当の阿部調教助手の相手をリスペクトする懐の深さ。
ドウデュースの前川調教助手は角居厩舎時代にトールポピー・アヴェンチュラ姉妹など多くの活躍馬を担当されてきた方。
だからこそ、GIでも気負い過ぎることなく、それが馬にもいい作用をもたらすのでしょう。
今日、東京競馬場に到着した時にはイクイノックスのジャージを来て馬運車からドウデュースを下ろしていて「さすがだな」と感じました。
それに対し、イクイノックスに携わる2名は「前川さんの余裕がすごい」と称しますが
相手をリスペクトする懐の深さはこのお二方は素晴らしいと感じました。
ましてや、世界ランキング1位の馬に携わってらっしゃるのです。
この謙虚さが、さらなる向上心を生んでいるのかな、なんて感じたりもしました。
さあ、天皇賞・秋当日はライトウインズりんくうに隣接する商業施設で予想会とパブリックビューイングです。
会場にいらっしゃる方は一緒に馬券を悩みながら楽しみましょう!
三冠最終戦は名勝負
秋華賞、菊花賞と京都競馬場で名勝負が続いています。
秋華賞は戦前、牝馬三冠馬の誕生にワクワクしていて
内回りコースの芝2000mゆえ、リバティアイランドはある程度前目のポジションを取るだろうなとは思っていたのですが、まさかの4コーナー先頭。
強気に早めにあのタイミングで動いていけるなんて、ビックリです。
リバティアイランドの強さと、それを信じる川田将雅騎手だからこそできたレースぶりだったのでしょうね。
そして、菊花賞は2周目向正面で逃げ馬がかなり外を走るいびつな展開ながら
勝ったドゥレッツァは自分のペースを崩さず走り続けました。
レース前は「静かな、優しい騎乗をしたかった」と考えていたルメール騎手が
好スタートを切ったことで、逃げへとプランを瞬時に切り替えたとのこと。
臨機応変さと、思い切った決断が導いた勝利はすごいなあ、のひと言でした。
さて、今週は天皇賞・秋。
世界ランキング1位のイクイノックス、札幌記念で強い勝ち方をしたプログノーシス
ダービー馬ドウデュース、大阪杯勝ちジャックドールなど豪華メンバーが揃いました。
今週もたくさん取材をさせていただきました。
その話はまた改めて。
ジョッキーベイビーズ
今日(日付変わって昨日)はジョッキーベイビーズの決勝戦が東京競馬場で行われました。
注目は川田将雅騎手の息子さん・純煌選手の出場。
期待に応えて見事優勝し、優勝インタビューでは川田騎手も一緒に笑顔で答えるシーンも印象的でした。
さて、このジョッキーベイビーズ決勝戦出場者からはこれまで多くの騎手が誕生しています。
たとえば、優勝者で言うと
2012年優勝 小林勝太騎手(美浦、2023年デビュー)
2013年優勝 斎藤新騎手(栗東、2019年デビュー)
2014年優勝 角田大和騎手(栗東、2021年デビュー)
惜しくも優勝できなかった選手からも木幡巧也騎手や
競馬学校中退後にカナダに渡り、日本人初のエクリプス賞最優秀見習騎手賞を受賞するなど活躍する木村和士騎手
同じく北米で活躍の福元大輔騎手
また、地方競馬では重賞勝ちもある永井孝典騎手(園田・姫路)などが競馬界で活躍しています。
出場資格は小学4年生から中学1年生。
小林勝太騎手は小学4年生での優勝だったため、のちに優勝した斎藤騎手や角田騎手よりあとの騎手デビューとなっています。
小学4年生で出場すれば最短で9年後に、中学1年生でも最短で6年後での騎手デビュー。
競走馬が現役を引退して種牡馬や繁殖牝馬になってから産駒デビューまでの4年より長いスパンですから
忘れないようにしっかり記憶に焼き付けておかないと、と思いますが
今日の川田純煌選手の素晴らしい騎乗、そして力強い言葉は深く印象に残り続けそうです。