はい!現場の大恵です

JRAと地方の“交換留学”

今日から古川奈穂騎手(JRA)が大井競馬場で期間限定で調教に騎乗することとなりました。

初日の今朝は師匠の矢作芳人調教師も大井で調教を見守ったそう。
彼女と“交換留学”という形で明日からは吉井章騎手(大井)がJRA栗東トレーニングセンターで調教に騎乗します。

矢作調教師はお父様が大井競馬の調教師で
吉井騎手が所属する松浦裕之調教師もまたお父様と二代にわたって調教師をされています。
親の代から大井にルーツを持つお二人が、JRAとNARの垣根を超えた若手人材の交流によって、競馬界のさらなる発展につながれば、とコロナ前より話し合いがされていたようです。

ちょうどこのタイミングとなったため、騎乗停止中の古川騎手へ武者修行をさせるためなのかと思いきや
私たちが考えるずっと前から計画されていたというのですから、矢作調教師の先を見据えた行動や種まきというのは本当に尊敬します。

ただ、誤解を恐れずに言うならば、古川騎手にとってはいいタイミングになったかも
しれません。
騎乗停止が発表された後、ひと言ふた言というごく短い言葉を交わすことが数回あっただけではありますが
ひどく落ち込む彼女の様子を見ていると、ここで甘やかされるより厳しく叱咤激励された方が本人にとってももしかしたらいいんじゃないのかな、と個人的には感じました。

ずっと近くで見ているわけではないので、あくまで外野の戯言ですが
また初心に立ち返って精進した上で戻ってきてほしい、という思いです。

また、大井個別のパターンは把握はしていませんが
一般的に地方競馬では1日に10~20頭の調教に乗るのが主流。
テンションが高い馬、ズブすぎるくらいマイペースな馬、脚元に注意が必要な馬など
様々な個性を持った馬をコースのみで調整してくので、古川騎手も数多くの経験を積めるでしょう。
(大井の場合、千葉県の小林分場には坂路コースがあります)

吉井騎手にとっても、最先端をいくJRAの調教や馬のケアを間近で感じられることは財産になるはず。
栗東トレセンの逍遥馬道は特にその存在意義は大きいと感じていて
競走馬の基礎体力アップや、全身を正しいフォームで使うトレーニングができると感じています。

ちなみに、吉井騎手は2020年のヤングジョッキーズシリーズのチャンピオンでもあります。
今回の経験を飛躍のきっかけの一つにできるといいですね。

 

 

IMG_4302