先週の栗東トレセンでは桜が綺麗に咲いていました。
同じ時期に咲くゆきやなぎは長い間、可憐な白い花を咲かせて街を彩るのに対し
桜は儚く、見ごろを迎えたと思ったら数日のうちに散ってしまいますね。
その儚さと移りゆく早さを見ていると、平家物語の冒頭の言葉が頭をかすめます。
競走馬もある意味で似ているのかもしれません。
人間の寿命を物差しに考えると、競走馬の現役期間の4~5年は短い部類に入るでしょう。
ピカピカのランドセルを背負って小学校に入学した子供が卒業するより前に引退する牝馬も多い、ということになります。
あるいは、ディープインパクトのようにデビューから引退まで、そのすべてで輝き続けたとしても彼の現役期間は2年。
だからこそ、桜と同じように惹きつけられるものがあるのでしょうね。
話は変わりますが、ここ最近、阪神競馬場の桜の見ごろは桜花賞ではなく大阪杯に1週前倒しになったような肌感覚があります。
昔むかしは都市伝説で
「阪神競馬場の桜は桜花賞で満開になるようにドライアイスや焚火で調整されている」
なんてまことしやかに囁かれていましたが、あれ?と思い調べてみると
この時期の平均気温も最高気温も10年前より上がっていました。
温室効果ガスが排出され、地球温暖化が近い将来に迫っていると言われても実感がわきませんでしたが
「平均気温が上がる」と言われていた意味を桜の開花時期で改めて感じています。