先週のオークス。
いろんな思いを抱えている方も多いのではないでしょうか。
今日、梅田の地下街を歩いていると、若いビジネスマンたちが
「3コーナーで急にCMに切り替わってさ~。
4コーナー以降は全然見られなかったんだよ!」
と話している声が聞こえてきました。
オークスのことですよね。
私も同じ状況に陥りました。
自宅観戦であればもちろんグリーンチャンネルを見ているのですが
この日は生配信のスタンバイがあり、広告代理店のオフィスに。
一応テレビはありますが、民放しか映らない状況でした。
3コーナーでCMに切り替わった瞬間
「えーーーーっっ!」
と思わず叫び、まもなく16時を指そうとする時計を見て消化不良の思いが込み上がってきました。
どちらかと言えばテレビ側の世界にいる人間なので
必ず流さなければいけないCM本数が決まっていることも
あらかじめ決められた放送枠内で番組を収めないといけないことも
最低限の知識は頭で理解していても、瞬時に感情は追いつきませんでした。
ただ、これについては広告マンの友人から
「もうあれは現場やテレビ局側の人間からすればどうしようもなかったと思うよ」
と諭され、確かにその通りだな、と。
では誰が悪かったのか?
と言うと、正直誰も悪くないので感情のやり場に困るというものです。
分かりやすい悪者がいればいいんですけどね。
晴れのオークスの舞台。
無念の除外となってしまったサウンドビバーチェのことを思うと胸が痛いです。
陣営はここに向けて仕上げてきて
オーナーは愛馬の走りを楽しみにしていたことでしょう。
ファンもこの1週間、追い切りや枠順発表を見てワクワクしていたことと思います。
放馬したサウンドビバーチェを急いでスタート地点まで連れて帰って来ていた現場のJRA職員の姿を見るに
もしかしたら「なんとかしてGIに出走させてあげたい」という思いもあったのかもしれません。
もうこのあたりは想像でしかないので真偽のほどは不明ですが
ただ一つ言えるのは、強い日差しの下で長く待たされ
しかもこの世代の馬たちにとっては慣れない大観衆の目の前。
テンションがギリギリ、というより、ヒートアップしてしまってスタート前に戦いが半ば終わってしまっていた馬もいたように映ります。
精神力も強い馬には求められる条件ではありますが、
ただ、あまりにも「いきなり」の大観衆でしたし
最近は急に暑くなって、栗東トレセンではミストをガンガンにたいている厩舎もあるような状況。
酷だったようにも感じました。
だからこそ、スターズオンアースは着差以上の強さを見せたように思います。
他馬と接触しながらも力強く伸びてきた桜花賞もそうだったように
精神力の強さを感じる牝馬。
また秋の戦いが楽しみですね。