はい!現場の大恵です


有馬記念と有馬温泉

「神戸のどの辺りの出身なの?」

出身地を聞かれ、「兵庫県」とは頑なに答えず「神戸!」と言うと
たびたび聞かれる質問です。

神戸市と言えど広い、ということをよくご存知なのでしょう。

その推察通り、私が生まれ育ったのは神戸市北区。
いいように言えば「関西の軽井沢」ですが
分かりやすくいえば「山の中」。
「有馬温泉の近く」という言い方もよくします。

毎年、ことの季節になるとスポーツ紙を賑わわせるのが
「有馬の女将予想」

有馬記念の「有馬」はファン投票によるレースを発案した有馬頼寧氏の名前に起因しますが
普段、競馬に親しんでいない人からは
「有馬温泉から近い阪神競馬場で有馬記念が行なわれるんでしょ?」
と言われることもしばしば。

そんなことにちなんで、有馬温泉の女将たちによる予想も繰り広げられていると思われますし
かつては、友人の女将もこの紙面に登場していました。
(夫婦で競馬ファンなのです!)

そして、今年はついに“有馬記念イヴ”に有馬温泉に行ってきました。

・・・というのは、こじつけで。
実は、新型コロナウイルスに関連して
自治体による観光産業復興支援があり、年内はお得に宿泊できるため
ちょっと遅めの母の誕生日祝いを兼ねて有馬温泉に泊まってきました。

旅館から街中へ送迎してもらう時
「有馬は初めてですか?」
と聞かれ
「あ・・・◎◎に住んでいるので、よく来ます(笑)」
「それはご近所ですね」
という会話がなんだか恥ずかしいような、楽しいような。

鉄が酸化して黄土色になった金泉に浸かりながら考えるのは
やはり有馬記念のこと。

タイトルホルダーに注目しているのですが
内枠が圧倒的有利の有馬記念コースにおいて
さて、大外枠がどう出るでしょうか。


指定席争奪戦

西がいいか、東がいいか。
冬至を過ぎたばかりの寒い季節だし
やっぱり外より屋内がいいか。

ほんの数秒悩んだのち
深く考えることなく「スマートシート2F(西)」を選択しました。

先週のとある平日の夜、阪神競馬場の26日分の指定席抽選申し込みをした時のことです。
いま振り返れば、「スマートシート2F(西)」を選んだことが
運のツキだったように思います。

26日は中山競馬場で有馬記念が行なわれる日。
阪神では重賞レースはないため、抽選倍率はきっと低くて
希望の席が易々と手に入ると思ってしまったのです。

ところが、当落を確認すると「落選」の文字が。

見たいレースがあったのに・・・

しばらく頭がフリーズしました。
そして思い出したのです。
ディープインパクトが前年の雪辱を果たし
引退レースとなった有馬記念を飛ぶような走りで直線で他馬をゴボウ抜きして勝った姿を。

阪神競馬場のターフビジョンに直線を駆け抜けるディープインパクトの姿が大写しにされた瞬間
スタンドは地響きがするほど歓声に包まれ、鳥肌が立ちました。

そう、有馬記念の日は阪神競馬場も多くのファンが集まるのです。

あぁ、コロナ禍ですっかり忘れてしまっていました。
何て言っても有馬記念は国民的行事でもありますものね。

というわけで、今週は月曜日夕方5時から始まる
「空席先着順販売レース」に挑むも
スタートで出遅れて惨敗。

火曜、水曜とことあるごとに指定席予約ページを開いて
キャンセル席が販売されていないか確認するも
ライバルが多すぎて連戦連敗を喫していました。

落ち込んでいたところ
「5分おきにリロードして
キャンセル席を見つけた瞬間、一刻も早く申し込み手続きをできるようにした方がいい」
と、似た境遇のフリーカメラマンからアドバイスを受けて
今日は明け方4時前から幾度もインタネットの更新ボタンを押し
キャンセル席を見つけて申し込みボタンを押すも跳ね返され
また更新ボタンを押しながらキャンセル席ができるのを待ち
時に寝落ちして
もう週末の出走馬が確定しようかという15時半頃。
奇跡的に2F東のスマートシートをゲットできました。

戦いの長さに、本当にゲットできたのか何度も確認してしまいましたが
たぶん大丈夫なようです。

これで無事、日曜日は阪神競馬場でレース観戦ができます。

聞くと、コロナ禍になって取材章を出してもらえなくなったフリーカメラマンたちは
毎週この戦いを続けているとか。

大いに尊敬します。


2年前の夏に見たとねっこが

今週末のGI・阪神ジュベナイルフィリーズの出走馬が決まりました。

3連勝でGIII・ファンタジーステークスを制してここに向かう
ウォーターナビレラは当歳の頃、牧場で見たことのある1頭でした。

黒くてしなやかな歩きをするとねっこで
「可愛いなぁ」
と目を細めて見つめていたことを思い出します。

 

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こうして生産牧場にお邪魔するのは年に一回だけですが
とねっこの中には好奇心旺盛でグイグイ近づいてくる仔たちもいる一方
適度な距離感を持って見つめてくる仔もいるように感じます。

ウォーターナビレラはどちらかと言えば
私に対しては適度な距離感を持っていたような記憶が。

 
お母さんのシャイニングサヤカの子どもたちは
みなデビュー勝ちを果たす、という優秀さで
ウォーターナビレラは初めて芝タイプのシルバーステートを父に迎えて生まれた子でした。

 

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当時から「軽くて、スピードがありそう」
と生産牧場の伏木田さんから聞いていましたが
まさにその通りに成長。

遠く北海道の夏空の下で見たとねっこが
華麗にGIの舞台を駆ける姿を楽しみにしています。