いよいよ入場再開
ついにJRAの競馬場でも入場を再開することが発表されました。
来週から開幕する
第4回東京競馬
第4回京都競馬
第4回新潟競馬
において、事前に抽選販売される指定席券をお持ちの方のみ
入場できるとのこと。
東京は1047席
京都778席
新潟621席
と、1日の販売席数は多くはありませんが
入場再開という大きな一歩を踏み出せたことが何より嬉しく思います。
昨日は金沢競馬場で白山大賞典JpnⅢの取材をしていたのですが
2日前からファンの入場が再開された金沢競馬場。
フェンス越しにファンの姿を見たJRAの調教師たちは
「お客さん入ってるんや!」
と、新鮮な目で見つめていました。
私自身としても
場内のいつも行く飲食店でいつものメニュー(五目ラーメン)を食べながら
お店のおばちゃんと
「元気でしたか?」
と言葉を交わすのが嬉しくてうれしくて。
ホロリと涙しそうなほどでした。
明日からのJRAの指定席予約販売(来週分)には
きっと多くの申し込みがあることでしょうね。
無敗ということ
先日の神戸新聞杯でコントレイルがデビューから無敗の勝利数を「6」に伸ばし
いよいよ父ディープインパクト以来となる無敗の三冠馬誕生が現実味を帯びてきました。
一般的な場合でいうと
一度も負けていない、ということはもちろん強さの表れですが
敗戦を経験していないゆえの脆さもあるのも事実。
大小様々な無敗馬に出会いますが
「負けていない難しさもある」
と、たびたび陣営の方は口にします。
それは、スタートから脚が速すぎるゆえに控える競馬をしたことがなかったり、
馬群で揉まれた経験がなかったり、
ダートであれば砂を被ったことがなかったり。
勝つことがベストですが、負けることで得られる経験や成長もあるのだと感じます。
だからこそ、勝ち続けながら成長もし
そして三冠馬に輝くことがどれほど偉大なことか
ということも感じさせられます。
神戸新聞杯5日前の夜。
自宅から高知競馬を楽しむというYouTube番組に矢作麗さんが出演されていたのですが
終盤になってお父様の矢作芳人調教師が飛び入り出演!
「明日はコントレイルの追い切りがありますので」
とファンにはたまらないひと言を残して去っていかれた瞬間
わたしたち出演者もわーきゃーはしゃいだ
という出来事がありました。
無敗馬を管理しながらのここまでの余裕…
いや、こうして気持ちにゆとりを持てるからこそ強い馬を育てられるのかもしれませんね。
グランドスワンの40年
来月からの4週間の開催を最後に
11月から改修工事に入る京都競馬場。
発表されている計画では
JRAで唯一の円形パドックが他場と同じく楕円形になり
より出走馬の状態が見やすくなったり、
ゴール付近にあるメインスタンド・グランドスワンが改築されるとのこと。
今のグランドスワンが完成したのは1980年。
それからの40年、日本の競馬は進化を遂げました。
外国産馬が強かった時代
欧米諸国に追いつけ追いこせと血の改良や調教技術の向上を図り
いまでは強い日本産馬を求めて外国からセリに来場する人もいるまでに。
そして、京都競馬場といえば三冠レースの最終戦・菊花賞が、
牝馬三冠も秋華賞(創設前はエリザベス女王杯)が行われてきました。
さらに、伝統の一戦である天皇賞・春も。
京都競馬場が生んだ数々の名勝負を振り返る番組
「水曜馬スペ!京都競馬場 グランドスワンと歩んだ40年」
が現在、グリーンチャンネルで放映されています。
番組ではグランドスワンが完成した1980年以降のレースについて
「心に残る淀の名勝負」
と題して、競馬記者やライターなど40名にアンケート。
僭越ながら私もアンケートに参加させていただいたのですが
番組で投票結果を見ながら、いろんな感動が甦ってきました。
もちろん1位は・・・!!
ぜひ番組をご覧いただければと思います。
再開
先週12日から全国のパークウインズ(非開催の競馬場)とウインズ(一部例外あり)で発売・払い戻しが再開されました。
今年2月末、新型コロナウイルスの影響で無観客競馬がスタートし
約半年間、閉鎖されたままだった競馬場やウインズに
時間は限定されるものの、行くことができるようになりました。
無観客競馬に伴い電話投票の会員は急増したと聞きますが
思い入れのある馬の馬券や大レースの馬券などは手元に紙でほしい!という方や
実際にウインズなどに行って買う方が実感がある
という方もいらっしゃることでしょう。
私の周りでも、さっそくウインズに馬券を買いに行っている人たちが多数いらっしゃいました。
そうなると待たれるのは「現地での生観戦」。
焦らずにゆっくり、然るべき時がくるのを待ちたいと思います。
ちなみに、地方競馬では今月に入り
バババッと西日本地区の競馬場で入場再開のニュースが。
9月1日~ 名古屋競馬場
9月12日~ 高知競馬場
9月19日~ 佐賀競馬場
9月22日~ 笠松競馬場
と、西日本の6主催者のうち4主催者で入場が再開されました。
また、東日本では帯広、盛岡・水沢、浦和、大井で入場再開。
競馬場によっては指定席事前当選者限定だったり先着順だったり
「滞留者●名超えたら入場制限します」だったり
競馬場のある都道府県に住んでいる人限定だったり
それぞれ制約はありますが
JRAに比べると、常時何万人もファンが詰めかけるわけでなく
のんびりと競馬を楽しめる動員数ということも入場再開の後押しとなったのではないかんぁ
と想像します。
ともあれ、今はとにかく焦らずに・・・ですね。