フレッシュな顔ぶれ
「暑いですねぇ」
厩舎を回りながらダウンを着た者同士
そう声をかけあった今週水曜日の栗東トレセン。
暖かな一日で、調教がほぼ終わった10時すぎには
春かと思うような気候でした。
新しい季節が待ち遠しいところですが
ひと足早く(?)、栗東にはフレッシュな顔ぶれが。
競馬学校の1年生たちが約1週間のトレセン実習にやってきたのです。
2年生秋~3年生夏の本格的な厩舎実習と違い
美浦・栗東の両トレセンに全員が行くというもの。
1年生は実習生を表す赤と白の染め分け帽に加え
オレンジ色のビブス+名前ゼッケン
と、遠くからでも一目で分かるようになっています。
この中には入学前から顔見知りの生徒がいて
たまたま厩舎で会った時に話していると
「上手く乗れないですけど、楽しいですっ!」
と目を輝かせていました。
フレッシュでキラキラした姿を見ると
私も背筋が伸びる思いです。
JRA賞授賞式
昨日、都内で行われたJRA賞授賞式の取材に行ってきました。
授賞式に出席させていただくのはこれが初めて。
歌での幕開けや
ハープ、バイオリンなどの生演奏で受賞されたみなさまが紹介されていく雰囲気は
厳かで華やかでした。
これまで受賞された方が口々に
「これを一度体験すると
またJRA賞の舞台に立ちたい!と
より強く思うようになります」
と話される理由を実感しました。
馬事文化賞を受賞された早見和真さんは
「歴代受賞者の中で一番という自信があるくらい
この賞を熱望していました」
と気持ちの強さをお話され
年度代表馬リスグラシューや最優秀2歳牡馬コントレイルを管理し
個人タイトルとしても最多賞金獲得調教師を受賞された矢作芳人調教師は
「嬉しいです……」
と涙をグッとこらえる場面も。
受賞されたみなさま、それぞれに思いを抱いての舞台でした。
27カ月ぶり
今日の小倉6レース小倉7レース(すみません、間違えました)
ウォータービルドが27カ月ぶりの実戦を迎えます。
ディープインパクト産駒で、新馬戦を快勝後
骨折のため休養に入り
9カ月ぶりの小倉・英彦山特別を連勝。
菊花賞を目指し、阪神・能勢特別に挑んだものの4着に敗れ
清滝特別を挟んだ後、骨折が判明し再び休養していました。
今回はその清滝特別(2017年10月)以来のレース。
デビュー時から厩舎の期待も高い馬でした。
お母さんは同じ馬主のウォーターエナン。
オーナーが大切にされていることが伝わってきます。
昨秋には29カ月ぶりに実戦を迎えた馬が1頭。
アスクジョーダン。
こちらはヴィクトリアマイル勝ち馬ストレイトガールの弟で
同じ馬主の廣崎オーナーの所有馬です。
復帰初戦こそ8着でしたが
復帰2戦目前には野中調教師が
「次走はかなり楽しみが持てるよ!」と話すほどのデキ。
レースでは上がり最速の脚で追い込むものの4着でしたが
直線では胸熱だったことを思い出します。
話は戻ってウォータービルド。
過去に骨折歴などがあることもあって
「復帰戦は脚元への負担を考えてダートにします」
と岡田調教師の話。
本当に久しぶりのレースですから
「まずは無事に」の思いが強くなります。
暖かな取材はじめ
今週水曜日、2020年の“栗東トレセン取材はじめ”でした。
朝一番から大雨ながら
1月とは思えぬ暖かさ(なんと7℃!)。
とはいえ、暖かい室内に入ると
やはりメガネが曇りますね。
今朝は理由あってメガネっ子だったのですが
そんな私を見た障害ジョッキーたちが
「これ、使ったらいいですよ!」
とレンズの曇り止めを貸してくださいました。
「ゴーグルにこれを塗っておかないと
曇っちゃうんだよ〜」
と。
たしかにそうですよね。
レースが進むにつれて騎手の体温も上がっていくでしょうから
そうなると、より曇りやすいことでしょう。
そして半分ほど調教が終わった頃
雨が上がってお日様が見えてくると
今度はものすごい強風。
お天気の変化の激しい日で
途中で脱いだカッパをすっかり忘れて帰ってきてしまいました。
トレセンなどではインフルエンザが流行っています。
皆さまもどうぞお気をつけください。