はい!現場の大恵です

第86回日本ダービー

終わってみれば内枠有利な傾向を表す日本ダービーでした。

第86回日本ダービーは1枠1番のロジャーバローズが制覇。
過去10年、ロジユニヴァース、エイシンフラッシュ、キズナの3頭のダービー馬を輩出した最内枠は今年も大きなアドバンテージとなりましたね。

もう1つ、レース後にファンの間でささやかれたのは
「2頭出しは人気薄を狙え!だったね…」
ということ。
たしかに、平場や特別戦ではそんな格言で馬券を買ったりしますが
何といっても日本ダービー。
しかも今回は断然人気のサートゥルナーリアが同じ角居勝彦厩舎だったのですから
今回ばかりは例外というか、そもそもこの格言が頭に浮かばなかった方も多いのではないでしょうか。

ちなみに私は日本ダービー当日
ウインズ米子にトークショーのゲストとして呼んでいただき
ロジャーバローズは△に。

長くいい脚を使いたいロジャーバローズが内枠。
動きたい時に動けるよう、包まれずに運べる前目のポジションを取りにいくだろうし
Cコースに変わって前が止まらない馬場は味方するだろう
そして、乗り替わった横山武史騎手・リオンリオンはそれなりのペースで後続を離して逃げるだろう
・・・という予想まではなんとなく当たっていたのですが
馬券はコテンパンにやられました。
でも、馬券が外れても日本ダービーは感動します。
レース後、ビジョンに大映しになったロジャーバローズの横で嬉しそうにしていた担当の米林調教助手は
実はこのダービーがGI初出走。

「ついにGIに出走できないまま、母が亡くなってしまったんです。
いつ死ぬか分からないなって実感して、よりGIへの思いが強くなりました」

週中のトレセンでそう話していた米林助手。
念願のGI初出走が日本ダービーとなり
夢にまで見たGI初制覇も日本ダービーとなりました。

さぁ、今週からは来年の日本ダービー馬候補たちがデビューしていきます。

「デビュー前の牡馬は全頭、『未来のダービー馬や!』って言うんだ」
とはある調教師。

来年に向け、どんな物語が紡がれていくのでしょうか。