はい!現場の大恵です


調教師の引退

本日2月28日をもって8名の調教師が定年を迎え、引退となります。

そのうち栗東所属は
沖芳夫調教師
坂口正則調教師
中村均調教師
松元茂樹調教師の4名。

26日(火)には武豊騎手をはじめ有志の騎手・調教師など115名が集まって
草津市内で調教師引退パーティーが開かれました。

 

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▲右から沖調教師、坂口調教師、中村調教師、松元調教師

 

冒頭の挨拶で日本調教師会会長の橋田満調教師は

「4名とも体も元気で、頭もシャキシャキ。
どうして引退するのかな?と思うほどですが
競馬界の新陳代謝を促すためや後進に道を譲るためといった要因もあって
約20年前に70歳定年が決まりました」

と別れを惜しんでいらっしゃいました。
会の最中には思い出のレース話で盛り上がったのですが
みなさん、いずれもGⅠトレーナーでいらっしゃるというのは
本当にすごいことですよね。

特に私が個人的に思い入れの深い馬がナリタトップロード。
中学生の頃、夢中で応援し
「将来は競馬に関わる仕事に就きたい!」
と強く思わせてくれた馬でした。

管理した沖調教師には同馬とコンビを組み、弟子でもあった渡辺薫彦調教師から花束が渡されました。

 

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また、坂口調教師にはご子息で3月から開業予定の智康調教師から

 

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中村調教師にはご子息の勇気調教助手から
松元調教師には所属スタッフの金折調教助手からそれぞれ花束が渡されました。

4名のうち3名はすでに週末のJRAのレースで最後の出走を迎えていたのですが
中村調教師は翌日の名古屋でのJRA交流レースと川崎のエンプレス杯を残していました。

そして翌日、エンプレス杯のキンショーユキヒメは残念でしたが
名古屋でタガノバレッティが見事、勝利!

おめでとうございました、と長い間ありがとうございました。

別れの季節、ちょっと寂しいですが
明日からは出会いの季節になりますね。


NARグランプリ

昨夜、東京都内でNARグランプリ授賞式が行われました。

ひと言でいえばJRA賞の地方競馬版。
そのため、表彰される馬や人は基本的には地方競馬所属なのですが
実はほぼ毎年、JRA馬も表彰されているのです。

それは「ダートグレード競走特別賞馬」という部門でのこと。
過去にはカネヒキリやホッコータルマエが受賞し、
今回は2018年ジャパンダートダービー(JpnⅠ)とマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)を制覇したルヴァンスレーヴ(JRA)が選出されました。

馬主のGⅠレーシング代表・吉田正志さんは
「レース前はいつもドキドキするのですが、勝った後はホッとします。
ルヴァンスレーヴは今は休んでしますが、幸い問題なかったので
次のレースに向けて調教を進めていけたらなと思います」
とおっしゃいました。

 

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▲ルヴァンスレーヴの関係者のみなさま

 
また、JRAと関係がある人馬では
「最優秀ターフ賞」をハッピーグリンが受賞。

前日の中山記念は残念ながら8着でしたが
「次走・日経賞でまた頑張ってほしいです」と会田裕一オーナー。

ジャパンカップではホーリックスが当時のレコードをマークしたのと同じ2分22秒2で走り7着。
とても話題になりました。

今年もJRA芝に挑戦し、ファンをワクワクさせてくれることを期待します。

 

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▲ハッピーグリン関係者のみなさま

 

 

そして、NARグランプリ2018 年度代表馬はキタサンミカヅキ。

東京盃(JpnⅡ)ではJRA馬相手に優勝を果たし
JBCスプリント(JpnⅠ)3着、カペラS(GⅢ)3着などJRAの競馬場でも上位争いを演じました。

オーナーで歌手の北島三郎さん(名義は有限会社大野商事)は
「中央のキタサンブラックが2年連続で年度代表馬をいただいて
また今回、地方でキタサンミカヅキがこんな栄誉ある賞をいただいて
嬉しいのは当たり前ですよね」と笑顔。

 

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地方競馬での馬主歴も長い北島三郎さんに記者から
「地方競馬と中央競馬はどんなところが違いますか?」
と聞かれると

「地方ではすごくリラックスして、ジャンパーでも行けます。
それが中央だと、ちょっとお飾りしていきますね(笑)。
銀座と新宿くらいの違いかな」

とそれぞれの良さを例えていました。

 
受賞された皆様、おめでとうございました。


今週の話題の中心はGI初騎乗に騎手試験合格

今週土曜日、京都の新馬戦(ダート1800m)は10頭が除外になりました。
日曜の東京メイクデビュー(芝1800m)にいたっては15頭が除外と新馬戦は除外ラッシュとなっています。
夏や秋に比べて新馬戦の数が少ないことも影響しているのでしょう。
そのため今週も既走馬相手に未勝利戦でデビューを迎える馬もチラホラと見受けられます。

未勝利戦でのデビューといえばコパノキッキング。
ちょうど1年前のこの時期に経験馬を相手にいきなり8馬身差の逃げ切り勝ちを収め、鮮烈な印象を与えました。
それからどんどん勝利を積み重ね
いよいよ今週、フェブラリーSでGI初挑戦です。

これまで短距離を中心に走ってきましたが
前走・根岸Sでは1400mもこなしての重賞制覇。
控える競馬もできるようになってきていますし
初マイルでどんなレースを見せてくれるでしょうか。

騎乗するのは藤田菜七子騎手。
JRA女性騎手初のGI騎乗とあって
先週は小倉でも栗東トレセンでも
彼女の行く先々で藤田騎手を中心に大きな人だかりができていたようです。

話題の中心と言えば、今週12日に発表されたJRA騎手免許試験で合格を果たした藤井勘一郎騎手もそうでしょう。

JRA競馬学校を1kgだけ体重がオーバーして受けられませんでしたが
夢を諦めることなくオーストラリアへ渡って2006年にジョッキーデビュー。
以降、シンガポールやマレーシア、韓国などで騎乗し
韓国ではエスメラルディーナでトゥクソムC
クリソライトでコリアカップ
モーニンでコリアスプリントを制覇したほか
近年は南関東や門別で短期騎乗を行っていたので
名前を知っている方も多いことでしょう。

一昨年8月、札幌競馬場で開催されたワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)で総合優勝したユーリコ・ダシルヴァ騎手とは2007年頃にシンガポールでアパートの部屋をシェアしていたそうです。

 

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▲ユーリコ・ダシルヴァ騎手(左)がWASJ第4戦を勝利し、祝福する藤井勘一郎騎手(右)

 

「ダシルヴァ騎手は瞑想とかを取り入れていて、心の持ち方を教えてもらいました」と言います。

ダシルヴァ騎手はその後、カナダでリーディングに輝き、年度表彰であるソヴリン賞も4度受賞されました。

一方、藤井騎手は
「ジョッキーとして続けていくために僕は開拓していっています。
今年もJRAの騎手試験を受けます」
と当時、話していました。

世界を股にかけて活躍してきた藤井騎手。
初の「逆輸入ジョッキー」が日本の競馬でどんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。

 

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▲筆者と


武豊展@小倉

昨日から開幕した小倉競馬場では武豊展が開催されています。

 

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私も昨日、小倉競馬場へ行ってきたのですが
馬主席と同じフロア、5階では通路に沿って武豊騎手の偉業や歩みに沿った写真パネルの展示。

 

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小・中学生の頃の写真も飾られていて
須貝尚介調教師との少年時代の2ショット写真があったり
等身大と思われるパネルでは
横に並んで武豊騎手の大きさを実感するファンの姿もありました。

 

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4階はホールのようになっていて
スキーパラダイスでムーンランドロンシャン賞を制覇した時のカップや
国内でGIを制覇した時のカップや記念品、
さらに小倉らしいのが北九州短距離Sを制覇した時の美しい緑色のカップ!

 

 

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会場外の特設ワゴンでは今開催の小倉競馬場限定で
メイショウカイドウのぬいぐるみも販売されるなど
小倉らしい演出もありましたよ。

 

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昨日の小倉では武豊騎手は3連勝を含む4勝を挙げました。
口取り撮影を見ながら
「やっぱり武豊騎手は絵になりますねぇ」
という声も聞こえてくるなど
九州のファンのみなさんも武豊騎手を待っていたようです。