『永田町のデストロイヤー』、はたまた『政界のクラッシャー•リソワスキー』の通り名を持つ小沢一郎大先生が大苦戦をしている。
我らが安倍ちゃんを、何が何でも引き摺り下ろしたい。
苔の一念で野党の大同団結を画策するも、「そんな大それた事を、私達は国会議員を続けられたらいいんですから」なんて、考えているんじゃないかと疑うぐらい覇気がない輩がモリモリ森昌子。
どうやら畑の肥やしで、かけごえだけで終わりそうな様相だ。
そんな小沢一郎大先生のお師匠さんと云えば故金丸信先生。
自由民主党道路調査会、建設族のドンとしてやりたい放題。
特に竹下派全盛期時代は絶大な権力を持ち、ついた通り名が『キングメーカー』だ。
バット!好事魔多し、東京佐川急便から5億円のヤミ献金が発覚。
政治資金規正法違反を認める上申書を提出、それに対して東京地検は事情聴取せず罰金20万円の略式命令を出した。
逮捕もなく事情聴取すらせず、5億円の賄賂に対するわずか罰金20万円という決着にさすがに国民は怒った。
一方、東京国税局は、金丸先生の妻が死亡した際に受け取った遺産に着目。日本債券信用銀行の割引金融債『ワリシン』の一部が申告されていないという事実を突破口に、自宅へガサ入れを行こない数十億の不正蓄財を摘発。
衆議院議員を辞職、当然竹下派会長も辞任していたが、「国のために頑張って来たのに、なんでこんな仕打ちをされにゃ〜いかんのだ。ワシを誰だと思ってるんだ!」と怒り狂ったそうな。「一般消費税は悪税だと言わざるを得ない。富士山の五合目以下の人から徴税するのではなく、中間ベルト地帯を太くすることが今日の政治だ。」なんていい事も云ったりはしたが…….。
「俺ぁ怒ってんだ。何でトウカイテイオーの屋根が、ヤッさん事安田隆行から岡部の野郎に乗り替わりになんだョ!え?ヤッさんが調教師試験にリキ入れてるからだって?冗談はよし子さんの林家三平だ。海外遠征を見越して経験豊富な岡部にってか?バッカじゃねえの。ヤッさんの『皐月賞』大外18番枠、『ダービー』もこれまた大外20番枠からぶっこ抜く、ズンない騎乗を忘れたかっちゅ〜の。世界のどこで走っても何の問題もねえ。まあ、まともにスタディーした事ぁねえから英語はベシャれねえだろうが、それは岡部もタメだろう。同じこの大阪杯でネイハイビクトリーに跨るヤッさんの気持ちを考えてやれ!てんだ。」
根っから関東の騎手が大嫌いなマスター、安田隆行騎手の親戚かって云うぐらい怒っている。
「意地でもトウカイテイオーは買わねえぞ。かと云って盛りの過ぎた重文のダイユウサクや、全身にガタが来ている政人のホワイトストーンじゃ相手にならんだろう。善之のイクノディクタスは気まぐれ過ぎていつ走るか判らねえしョ。ヤッさんのネイハイビクトリーが激走したら万歳三唱だが競馬はそんなに甘かねえ。ここは一番今が旬、克己のイブキマイカグラに一仕事して貰おうじゃねえか。単勝?単勝はダミだ。悔しいがトウカイテイオーが鼻唄混じり、岡部がティータイムしても勝つ。複勝しかねえだろう。」
聞かれてもいないのに長講釈はマスターの昔からの悪い癖である。
「第4コーナーから直線!トウカイテイオーが抜けて来る!突き放すか!手応え充分だ!まだ岡部は追っていない!阪神はここから坂!岡部持ったまま!2番手にはゴールデンアワー!トウカイテイオー先頭でゴールイン!文句なし!これで天皇賞が楽しみになりました!見事な復活トウカイテイオー!」
1着 トウカイテイオー 岡部幸雄
2着 ゴールデンアワー 岡潤一郎
3着 マミーグレイス 田島信行
7着 イブキマイカグラ 南井克巳
8着 ネイハイビクトリー 安田隆行
「へ!トウカイテイオーは嫌んなるぐれえ強ぇ。まともに追いもしてねえじゃねえか。故障さえしなきゃ〜『菊花賞』も大楽勝だっただろう。それに比べて克己の野郎なにやっとるんなら。はなから岡部に呑まれとるんじゃないの。『菊花賞』2着が泣きまするだ。でもって予想はされたがネイハイビクトリーがドンベだってョ。ヤッさん検量室で暴れてんじゃねえかな〜。大体が………..」
「金と灰皿は溜まれば溜まるほど汚くなる」で、金丸信先生が議員バッチを取り上げられたのは当然だが…….安田隆行騎手がトウカイテイオーを取り上げられたのは理不尽。
1992年、『大阪杯』がG2だった頃のお話である。