北新地競馬交友録

田中将大とロードカナロア

マリナーズのイチロー選手が、アスレチックスとの開幕2戦目終了後に現役引退を表明した。
japanese初の野手として大リーグで堂々の成績を残し、故郷JAPANでの引退。
不世出の大選手である事に異論を挟む者はいまい。
現在、大リーグでプレイしている選手は数あれど、いの一番に上げねばならぬのは田中将大選手ではなかろうか。
JAPANでプレイした最終シーズンで、ニャンと!開幕から24連勝の大記録を樹立。
楽天イーグルスを初の日本一に導き、それを置き土産に海を渡った。
田中将大選手が投げれば必ず勝つ!強烈な強さを見せつけた選手だったのである。

「この『高松宮記念』はJRAのサービスレースだ。何でかって?そったらもん決っとろうが。100回走ったら100回、康成のロードカナロアが勝つんだからョ。他の馬はオリンピック精神、参加する事に意義があるってなもんだ。去年の『スプリンターズS』から『香港スプリント』挟んでの3連勝。
役者が違い過ぎる。単勝が130円付くなら喜んで100万ばかし張りたいところだが手元不如意で、その100万がねえから枠連でいてこまそう。な〜に相手は同枠、若武者弘平のドリームバレンチノが大!大!大本線。狂っても豊は豊でも吉田豊のサンカルロまで。これとてベストは1400だから、チョイと押さえるだけ充分だ。8枠のサクラゴスペルが怖いってか。お父さんも馬鹿だね〜、安全第一の横典だぜ横典。とてもじゃねえが買えねえョ」
長講釈はマスターの昔から悪い癖である。

「第4コーナーから直線!ハクサンムーン先頭!メモリアルイヤーが2番手!外から8枠の2頭アイラブリリ!サクラゴスペル!その直後にロードカナロア!」
「康成!そっから伸びて来い!」と一声はマスター。
「400を通過!坂を上る!先頭はサクラゴスペルに代わった!」
「横典!すっこんどれ!」と更に一声。
「サクラゴスペル先頭!ロードカナロア来る!ロードカナロア来る!ダッシャゴーゴーも伸びる!外からドリームバレンチノ!ロードカナロア!ロードカナロアが先頭に代わる!内でハクサンムーン粘る!ドリームバレンチノ追い込んで来た!ロードカナロア!先頭でゴールイン!手を挙げた岩田康成!世界のロードカナロアです!勝ち時計はレコード!1分8秒1。これが世界のロードカナロアです」

1着 ロードカナロア 岩田康成J
2着 ドリームバレンチノ 松山弘平J
3着 ハクサンムーン 酒井学J
4着 サクラゴスペル 横山典弘J
5着 ダッシャーゴーゴー 川田将雅J
枠連 480円に右手を高々と差し上げるマスター。
「うっしゃ!6ー6ゾロ目のまっちゃん!決まったぜ。な!云っただろ、物が違い過ぎる。JRAも毎回こんなレースをしてくれたら、俺もチイとは楽になんだけどョ。あ〜あ、マニーがありゃ〜な〜ガツンと買えたのに、6ー6を7万しか持ってねえわ」
死ぬほど嬉しいくせに、見栄を張りまくるマスターなのであった 笑

田中将大選手が負け知らずの強さを見せれば、ロードカナロアも絶対的強さを見せつけた。
どちらも2013年の事である。