マリナーズのイチロー選手が、アスレチックスとの開幕戦に『9番・右翼』で先発出場。
日本では7年ぶりに公式戦出場し、二飛、四球の1打数無安打で4回裏の守備から退いた。
スコット・サービス監督は第2戦もイチロー選手を起用することを明言している。
バット！幾ら野球が興行だからと云っても、客寄せパンダじゃあるまし、冗談は芳子さんの故林家三平師匠である。
東京ドームで行われた巨人との練習試合でも3打数無安打で、オープン戦から24打席連続ノーヒット。
レーザービームだか何だかんだ知らないが、完全に力が衰えている。
なんせまともにボールが前に飛ばないのだから、何をか云わんやである。
『阪神淡路大震災』の年には、「がんばろう KOBE」を合言葉としたオリックスで、イチロー選手は震災からの復興を目指す「神戸のシンボル」的存在として、首位打者・打点王・盗塁王・最多安打・最高出塁率を獲得。
「打者五冠王」に輝いた。
打点王と盗塁王の同時獲得は日本プロ野球史上初のほか、全試合フル出場での首位と云う、とてつもない記録を達成したのだ。
その後、日本人野手初のメジャーリーガーとなり、大リーグに移籍してからも、1シーズン242安打を放ち、メジャーリーグの新人最多安打記録を更新するとともに、新人王・MVP・首位打者・盗塁王・シルバースラッガー賞・ゴールドグラブ賞という数多くのタイトルを獲得。
打率.350はアメリカンリーグ1年目選手の歴代最高打率。新人王とMVPに同時に選出されたのはイチロー選手のほかには1975年のフレッド・リンのみである。
大リーグでも、眼を見張る活躍を続けて来たイチロー選手。
不世出の大選手である事には異論はないのだが……..。
「中山の『スプリングS』で勝負を掛ける。豊のファンタジストと、祐介のクリノガウディーが同居した1枠が強力だ。相手筆頭は8枠が厄だが将雅のロジャーバローズ。前残りが多い中山だからミナリクのヒシイグアスもチイとばかし怖い。1ー1、1ー8が本線で各4万。1ー4が1万と4千、4ー8が1万。昨日儲けた3万と9千も全部いてこます。1枠から抜け目の2.3.5.6.7に各7千だ。有り金の139000を張り付ける」
とにかく当てねばならぬと恐怖の枠9点張りのマスター。
「第4コーナーから直線！最内クリノガウディー先頭！ヒシイグアスも伸びて来る！外からファンタジスト！200を切った！外からエメラルファイト！ディキシーナイトも突っ込んで来る！外！外からファンタジスト！」
「どりゃ〜！豊！豊！豊！豊！頼む！」
神戸元町ウインズの床が抜けるんじゃないかと思うほどの怒声を張り上げるマスター。
「ディキシーナイト！エルメルファイトが並んだ！」
「5ー5はダメだ！豊！豊！豊」と更にもう一声。
「エメラルファイト先頭！外からファンタジスト！エメラルファイト！ファンタジスト！2頭並んでゴールイン！」
1着 エメラルファイト 石川裕紀人J
2着 ファンタジスト 武豊J
3着 ディキシーナイト 石橋脩J
押さえの枠連1ー5が的中で、139000円買って、116900円の払い戻し。
立派なガミ興行だが、大喜びのマスター。
「やっぱ、豊はすげぇ！すげぇ！のアヤヤだ。ついこの間50歳を迎えたっつうのに、若手にゃ〜一歩もひけを取らねえ。距離不安のファンタジストとしっかり折り合いを付けて、最後伸びてくるなんざ〜名人芸だぜ。もうちっと内を突いたら際どかっただろうが、3着までなら『皐月賞』の優先出走権があんだから、無理する事ぁねえんだ。脩もなかなか人間が出来てらぁね。3着で充分です。豊さん、ど〜ぞ！ど〜ぞ！てか」
「マスター、公正競馬ですからそんな事はありません」と競馬友達のK君。
「判ってるョ！冗談に決まってんじゃん。直ぐにムキになっちまってヤダね〜。まさか5ー5ゾロ目のまっちゃんを持ってたんじゃねえだろうな」
「そのまさかです。137倍付いてました」
「ガハハ！ユーもたわけだね〜。豊大明神に頼らんかい！ルメールが帰って来るまでは縦横無尽の活躍は決まってるっちゅ〜の。まあいいや。しーすでも摘みに行くか。丸焦げになるのと、11万帰って来るのとでは大違いだ。大将！豊巻きシクヨロ！な〜んちゃってョ！ガハハ」
「……………..」
こんなに機嫌のいいマスターを見るのは2ヶ月ぶりの○原さんなのである。
ヨレヨレになって、みったくない姿を晒すなら、とっとと引退してUSAの市民権でも取ればいいと思わせるイチロー選手だが………豊様はまだまだやってくれるはず！
頑張れ！レジェンド！豊様。
