「このまま24時間営業を続けたら死んでしまう」
そんなオーナーからの悲鳴に、セブンイレブン・ジャパンが24時間営業見直し実験を始めたが、問題の本質は営業時間の長短により、儲かるか損をするかではない。
人手不足によって立ち行かなくなっている事。
とてもズレているように思うが、実はそんな事はない。
確信犯以外の何物でもないからだ。
コンビニビジネスの本質は、本部がいかにフランチャイズから毟り取るかそれだけである。
少し繁盛すると、あっと云う間に近所に直営店が出来る。
セブンイレブンではドミナント戦略と云われているものだが、一言で云えばフランチャイズに美味しい思いをさせてたまるかの、とんでもない話しだ。
もう10年以上前に出された書籍『コンビニ 不都合な真実』を読めば、フランチャイズがいかに馬鹿馬鹿しくて、本部の肥やしになるだけかが判る。
それ以後も随分と実態を明らかにした書籍が出されているのに…..なんでコンビニなのか?
不法建築が取りざたされているなんとか21ではないが、余りにも情弱過ぎるがそれを責めても解決はしない。
時短をすれば契約違反で1700万払わなければならないそうである。
本部が悪知恵を巡らせた契約は合法であっても、本当にそれでいいのか?人として、企業として恥じるところはないのか?
コンビニのオーナーは進むも地獄、引くも地獄だ。
今日も小綺麗なCFがテレビから垂れ流されている裏で、搾取され続けるオーナーの苦闘は続いているのである。
「中山は朝から雨だろ。しかもメイン『弥生賞』不動の軸ラストドラフトが、ルメールから裕信に乗り替わりたぁ〜、チイとばかし嫌な予感がする。雨だと前が残る可能性もありそうで、ミナリクのヴァンケドミンゴ、豊のサトノラディウスだって馬鹿には出来ねえぞ。本当は買いたくねえが参加だけはしとくか。1.2.3の枠ボックスで裕信から正樹のニシノデイジーに2万と5千、裕信からデムーロのカントルへ1万と5千。タメ目正樹&デムーロ2ー3を1万で押さえる。」と結論付けたマスターだったが………..。
「第4コーナーから直線!内を掬ってカントル!ニシノデイジー!外盛り返すラストドラフト!」
「うっしゃ!どれでもいい!そのまま押し切れ!」と一声マスター。
「外からメイショウテンゲンが突っ込んで来る!更にはブレイキングドーン!横にずらりと広がって坂を上る!メイショウテンゲン先頭か!外からシュバルツリーゼ!連れてブレイキングドーン!メイショウテンゲン!ゴールイン!2着シュバルツリーゼ!3着はブレイキングドーンか」
1着 メイショウテンゲン 池添J 8番人気
2着 シュバルツリーゼ 石橋J 6番人気
3着 ブレイキングドーン プリンス 4番人気
直線を向いたところでは人気で決まるかと思えたが、内がまるで伸びない馬場に勢いを削がれ、1番人気、2番人気、3番人気がすべて吹っ飛んで、3連単が僅か10頭立てにも関わらず457370円も付いた。
「嫌な予感はしたが、まさか裕信、正樹、デムーロが揃って討ち死にとは、どげんなっとるんなら。阪神のメインを勝ったのが12番人気のスピリッツミノル。中山のメインがこれじゃ〜マジカルどうしようもねえじゃん。ここはウインズだろ!漢が性根を入れて勝負をかける場だろ。見てみろよ、葬連かっちゅうの。皆んな俯いちゃってョ〜。最終のパドック見てる奴も殆どいねえじゃん」
「これだけ荒れたらどうしようもないですね。しかしマスター賭けたのが5万円で助かりです。土曜日買ってなかったからと10万張り付けてたら大変でした」は競馬友達のK君。
「たわけ!5万助かって喜んでる場合か、俺ぁこれで9連敗だっちゅうの〜。毎週マニーを道にぶちまけてるようなもんだ。やってられねえョ。K君!100ばかし早いとこ放ってくれ」
「………………….」
馬券は、自分で購入金額を調整出来るだけ、コンビニのオーナーよりはマシかも知れないが…………非常事態宣言発令なのである。