長距離走者の孤独と云えば、アラン・シリトーの有名な小説だが、長距離ランナーの憂鬱とでも云うべきなのが、1週間に一度のお楽しみNHKの大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』。
視聴率が大河史上最速で、10%を切ってしまった。
ストーリーの前半は、日本初のオリンピック選手として、金栗四三がマラソンに出場するまでを描いている。
脚本は『あまちゃん』でお馴染みクドカンこと宮藤官九郎。
もちろん才能に溢れた作家ではあろうが、『木更津キャッツアイ』『タイガー&ドラゴン』など軽ろみや笑いが勝った作風であり、重厚さを好む大河ファンとのマッチングが当初から不安であった。
金栗四三役の中村勘九郎は、いつまで目を剥いて走り続ければ、人気が出るのであろうか?
「マスターさん、おはようございます。今週は月曜日に土曜日の東京開催が順延でありましたから、あっと云う間にまた競馬ですね。楽しみだな〜」は熊本天草出身○原さん。
「お宅は気楽でいいよな〜。月曜日の『デイリー杯クイーンカップ』が友君のクロノジェネシスとプリンスのサンバビーチのど本命で決まって、俺ぁ〜頭を抱えたぜ。土曜日に開催されていたら間違いなく本線でビシッと取れていた。ワイド160円を一点もありだった。月曜日に買いたかったが、土日で予算使い切っちまってるもんだから、指をくわえて見てるしかねえとはあまりと云えばアマリリス。まあ〜勝負事にはよくある話しだが……..」と一向に気勢があがらないマスター。
「今日は淀の『京都牝馬S』ですか?それとも東京の『ダイヤモンドS』ですか?」
「冬場の牝馬、しかも実力が拮抗していて単勝10倍以下が6頭もいる『京都牝馬S』で道楽する余裕はとてもねえ。見ている分には面白えがまず当たる訳があるま〜て。買うなら東京の『ダイヤモンドS』だろう。なんせ軸になる康成のユーキャンスマイルは、前走『万葉S』は展開のあやで2着になっただけ。このメンバーなら康成がタバコ吸いながらでも勝てるはず。相手もスグルちゃんのグローブシアターでまず大丈夫だ。この2頭で幾ら付く?」
「馬連、枠連ともに2.8です」
「う〜ん、2.8たぁ〜随分とショッパイオッズだな。因みにワイドなら?」
「1.4ー1.7です」
「そっちがいい。9ー10のワイドに一ズクと云いたいところだが、そんな度胸もマニーもねえから4万と5千買って、長距離には強い康成でもポカプリーズ。スグルちゃんからの馬単9→10を夏の背広は裏無し5千でどうだ。しかし何だな〜気張っての10頭立て。長距離のレースってえのは、いつからこんなに人気が無くなったのかね〜。それこそ20年ぐれぇ前は、強い馬がエッと出てたもんだ。俺ぁ落ち着いて見れるから全然吝かじゃねがな」と結論付けた。
NHK大河『いだてん〜東京オリムピック噺〜』じゃないが、注目度も低いレースで「3400mも走るんですか、疲れるからやだな〜」でも、8枠の2頭頑張ってくれたまえらしい。
浜中J!岩田J!頼みまする(╹◡╹)