東京・表参道にオープンしたティラミス専門店の商品が、シンガポールの人気ティラミス店の商品と類似していると物議を醸している。
さらに、驚いた事にそっくりなロゴが商標登録されていて、シンガポール側はロゴが使えなくなり、『ティラミスヒーロー』から『ティラミススター』への改名を余儀なくされる事態が発生。
二つのロゴを見比べてみると、こ!こりは!完全にパクリンちょ(`_´)ゞ
ニホリカ人の恥なのである。
日曜日、「おっしゃ!豊はもういい!将雅差せ!差せ!差しちまえ」とマスターの怒声が神戸元町ウインズに響き渡ったのは3時半少し前。
楽勝で抜け出した武豊Jのインティに食い下がる藤岡祐介Jのスマハマに、川田将雅Jのチュウワウィザードが迫る展開に大興奮なのは当然で……….。
「中京メイン『東海S』に打ち込む。中京ダート1800は前が圧倒的に有利。5連勝中、前目に付けれる豊のインティは鼻唄混じりでも連はハズさねえだろう。横典のアンジュデジールも前々だな。バット!俺が注目しているのは、ニホリカ人NO1ジョッキ将雅のチュワウィザードだ。前走『名古屋グランプリ』で一完歩ごと渋とく伸びる脚はなかなかのもんだった。あとは休み明けだが伸びざりの明け4歳祐介のスマハマまで」
「買い目はどのように?」競馬友達K君のクエッションに、「枠連!3ー4が大本線で6万と5千。元返しで4ー5が2万、4ー4が1万と5千でいてこます」
結局、その大本線で決まったもんだから、踏ん反り返って後ろに倒れそうになり、熊本天草出身○原さんが支える始末。
「なぬ?280円てか?俺の当たった馬券は何でいつもこんなに安いんだ。レース前には300円付いてたじゃねえか。10万買って払い戻しが18万と2千とはショッパイぜ」
K君も○原さんも、「1番人気のど本命だから、そりゃ〜安いに決まってる」と心の中では思っていても、そんな事を云おうもんならカカト落としが炸裂するのは承知の助で苦笑するしかない。
「まあいいや。乗って来たぞ!この勢いで『AJCC』をいてこます。フィエールマンの単勝が1.7だってョ。冗談は林家三平ヨシコさんだ。『菊花賞』をマグレで勝った馬がこんなに売れるなんて、バッカ!じゃねえの。俺の狙いはズバリ中山の鬼、裕信のジェネラーレウーノの単勝だ。3倍つくなら喜んで!の頑固炉端ョ」
「お幾ら万円ほど?」
「出っ張りの2千ばかし行っとくか」
「え?2万円の間違いでは?」
「馬鹿たれ!フィエールマンが本当に強かったらどうするんない、せっかく『東海S』をいわして、グッドな気分のサンデーが台無しになるだろうが」
「…………………….」
「第4コーナーから直線!ここで先頭は外からシャケトラ!シャケトラが先頭だ!ジェネラーレウーノ2番手!200を通過!フィエールマン追い込んで来る!フィエールマンだ!メートルダールも差を詰める!シャケトラ!フィエールマン!シャケトラ!フィエールマン!シャケトラか!ゴールイン」
1着 シャケトラ 石橋脩J
2着 フィエールマン ルメールJ
3着 メートルダール マーフィーJ
「よっしゃ!脩よくやった。アッパレだ」と張本某みたいにモニターに向かって声を掛けるマスター。
「よくやったって?マスターが買ってたのはジェネラーレウーノでしょ?4着じゃないですか?」
「いいんだョ!『菊花賞』で煮え湯を飲まされたフィエールマンさえ勝たなきゃョ。2千なんて鼻紙さ〜ね」
「本当に心の狭い人ですね」
熊本天草出身○原さんに軽蔑されても平気の平左のマスターだったが、「ありゃ何だ?」
「え?」
「あいつだョ、あいつ。馬券持ってパラパラみたいな変な動きしている奴」
「何か歌ってますね」
マスターとまあまあ愉快な仲間たちから離れた場所で、馬券をヒラヒラさせながら身体を振っているお父さん発見。
何だか面白そうだと近寄ってみると…..。
「シャケトラ、シャケトラ、金子、勝て、勝て、金子〜」とシャケトラ単複応援馬券を片手に、囁くように同じフレーズを繰り返している。
「マスターさん、昔流行ったミスタータイガース掛布選手の応援歌『GO!GO!掛布』の替え歌じゃないですか?若トラ若トラ掛布 打て打て掛布ですよね」
「完全なパクリだな。まあいいや!お父さん!おめでとう!良かったじゃん」
「シャケトラ、シャケトラ……..」
ティラミスのパクリはいただけないが……..これはセーフであろう。
バット!神戸元町ウインズは本当に変な人がいるな〜。