毎週日曜日のお楽しみNHK大河ドラマ『西郷どん』もいよいよ松本伊代で最終回。
そして来る2019年の大河ドラマは、『いだてん~東京オリムピック噺~』。
『オリンピック』をテーマに、日本人が初めて五輪に出場した明治の終わりから、東京に五輪がやってきた1964年まで、およそ50年にわたって描くオリジナルストーリーだ。
戦争と政治と景気に振り回された人々の群像劇になるようである。
大河ドラマと云えば、大概が明治かそれ以前のドンパチが定番だが、『2020年東京オリンピック』を控えて、今しかない!のドラマをNHKがぶつけて来た。
先日、そのキャストが発表に。
主演は中村勘九郎、阿部サダヲ。
勘九郎は日本最初の五輪選手となる金栗四三役、阿部サダヲはコーチとして日本水泳の礎を築き、『東京オリンピック』実現に執念を燃やす政治記者・田畑政治役で、勘九郎と阿部サダヲがリレー”形式で主演のバトンをつなぐという。
脇を固めるのは、星野源、松坂桃李、松重豊、小泉今日子、岩松了、永島敏行、柄本時生等々の芸達者揃い。
「もす、ごわす、たもんせ、じゃっどん」
薩摩弁のオンパレードだった『西郷どん』から、江戸弁が飛び交う事となろう。
脇役の中でも気になるのが、元祖アイドルキョンキョン事小泉今日子。
ビートたけし演じる、“落語の神様”と呼ばれた昭和の大名人・古今亭志ん生の娘の美津子役。
長女にして、敏腕マネジャー。歯に衣着せぬストレートな物言いでしばしば相手をたじろがせるそうな。
チーフプロデューサーは、キョンキョンの起用について「(美津子さんは)浅草や下町といった庶民の世界に造詣の深い人で、(小泉さんの)チャキチャキ感が欲しかった」と説明。
気っ風のいい啖呵が今から楽しみである。
そのキョンキョンの大ヒット曲の一つが、
『あなたに会えて良かった』
追いかけてた夢が叶うようにと
ねぇどこかでそっと祈ってるあなたのために
遠い空に輝く星のように
あなたはずっと そのままで
変らないで
思い出が 星になる…
時が過ぎて 今心から言える
あなたに会えてよかったねきっと私
世界で一番 素敵な恋をしたね
今では立派なオバさんだが、あの頃のキョンキョンはマジカル可愛いかったのである。
「人間様の世界では、関東野郎に負けっぱなしの関西だが馬の世界は別だ。まずはこの『朝日杯3歳S』で、来年のクラッシックを席巻する関西馬が中山で大爆発する。必殺仕事人田島良保のヤマニンミラクル、馬優先主義岡部幸雄のマチカネタンホイザ、してから大将は食い倒れ人形小島貞博のミホノブルボンだ。京都1000mのデビュー戦で致命的ともいえる出遅れをしながらも、最後方から直線一気の末脚上がり33.1で差しきり勝ち。58.1秒の3歳コースレコードは並の馬じゃあねえぞ。2戦目の東京1600mは、2番手から抜け出し2着に6馬身差の大楽勝。並み居る関東馬が俺ぁ愛川キンキンのロバ君に見えたぜ。お父さん!今日の予算はナンボない?150円付きゃ〜上等だ。有り金根こそぎ行ったらんかい!」長講釈はマスターの昔からの悪い癖である。
「第4コーナーから直線!先頭はマイネルアーサー!ミホノブルボンはその外2番手!ミホノブルボン交わした!交わした!ミホノブルボン先頭!内からエイピージェット!外からヤマニンミラクル!シャートストーンも追い込むが!ミホノブルボン先頭!ミホノブルボン先頭だ!ヤマニン追い込む!ヤマニン追い込む!ミホノブルボン僅かに先頭!ヤマニンミラクルが追い込むがミホノブルボンです!勝ったのは栗毛の流星関西馬ミホノブルボン!デビュ3連勝!勝ちタイムは1分34.5!」
1着 ミホノブルボン 小島貞博
2着 ヤマニンミラクル 田島良保
3着 エーピージェット 的場均
「いや〜お父さん痺れたな〜!勝ったミホノブルボンは強ぇが、必殺仕事人良保のパーフェクトな乗り方はどうでぇ。俺ぁ〜一瞬ミホノブルボンが交わされるんじゃねえかと肝を焼いたぜ。来年のクラッシックはこの2頭でカチカチ山の狸さんだ。15年競馬やってるが、こんないい関西馬が揃った年はねえぞ」と、興奮も冷めやらぬままに一くさり。
キョンキョンが『あなたに会えて良かった』と歌い、マスターがミホノブルボンとヤマニンミラクルに会えて良かった!と心底思った年の暮れ。
もう随分と昔、1991年の事である。