3横綱に大関豪栄道関も休場した『大相撲九州場所』で1人気を吐いているのは、解散となった貴乃花部屋から千賀ノ浦部屋に移籍した貴景勝関。
大相撲の世界から追い出された元師匠の怨念を背負ったかのような、鬼気迫る取り口で13日目を終わって1敗を死守。
それを2敗で追うのは、我らがクマちゃん事高安関である。
その高安関は185センチ、180キロの恵まれた身体で、周りが腰を抜かすぐらいの大食漢だ。
入門前から1日4食。
体ができあがった現在でも1食に丼飯4杯から5杯を食べ、その他に、外食、間食を行う。
クマちゃん曰く「増やそうと思えば体重は200㎏までいける」
あまり体重が増えて動きが鈍くなると困るが、あと10キロぐらい増やせば更に相手に対して圧力を掛けれるかも知れない。
175センチ170キロ、体重はともかくおチビの突貫小僧貴景勝関との決戦は14日目の今日。
これは楽しみな一戦である!
「マスターさん、おはようございます。さすがに11月も後半。朝はめっきり冷えますね。寝床から出るのが嫌になります」は熊本天草出身○原さん。
「な〜も無理して出るこたぁ〜ないじゃないの。なんだったらそのまま永眠したっていいんだぜ。年金を払わなくても良くなってお国の為にもなるってもんだ」
「また、また、心にもない事を」
「心底云ってんだョ」
「寂しくなりますよ!」
「誰が〜?まあお国に迷惑掛けて、好きなだけ生きりゃ〜いいんじゃねえの」とヤリ投げのマスター。
「今日の狙いのレースはどれですか?」
「ダミだな〜。メインがお手て繋いでチイチイパッパの2歳戦。9R、10Rが買っちゃ〜ならねえハンデ戦で、最終がどんぐりコロコロの背比べ。新馬は見てるだけだし、午前中の2歳未勝利は紛れがあっから手が出せねえ。」
「ケンですか?」
「それも有りだが、俺ぁ病気だからョ。一頭気になっているのは、『京都2歳S』の1枠1番クラージュゲリエだ。なんせ『札幌2歳S』で0.1差負けたニシノデイジーが、三連勝で『東京スポーツ2歳S』をぶっこ抜いてっからョ」
「屋根もモレイラJですし託して安心、○東健宅ですね」
「問題は馬体重だ。約3ヶ月ぶりのレースだからデブって出て来る可能性がある。なんせ伸び盛り、育ち盛りの2歳。しかも馬肥ゆる秋で、バンバン食われてたら太め残りの可能性がある。ノーザンFしがらき帰り、池江厩舎ならその辺り手抜かりはねえとは思うが………。ご機嫌伺いで単勝に2万ばかし放ってみっか。バット!15キロ以上馬体重が増えていたら見送りだ」と結論付けた。
大相撲のクマちゃん事高安関は肥えてもいいが、クラージュゲリエには肥えて欲しくないらしい……..さて。