レンタルDVD業界の巨象TSUTAYAが悲鳴を上げている。
関西の旗艦店、梅田堂山店を始めあちらこちらで閉店ラッシュである。
2017年度だけで全国で70店舗以上が閉店に追い込まれた。
関東では、都心の『恵比寿ガーデンプレイス店』や『六本木店』も閉店。
その背景には、『Netflix』や『Amazon Prime ビデオ』などの映画・映像配信サービス、『Apple Music』『Spotify』などの音楽ストリーミングサービスの隆盛があるのは皆さんご存知の通り。
わざわざ店舗に行かずとも、手元のスマートフォン・タブレットなどで直接映画やドラマ、音楽にアクセスできるのだから、こりは太刀打ち出来ない。
マスターの家の近所のTSUTAYAもそんな波をモロに喰らって閉店。
今では、通勤先の大阪とは反対の方向で3駅離れたゲオに脚を運ぶ日々である。
その理由は、ネット配信が便利なのは承知の助だが、あのDVDがところ狭しと並ぶ空間に身を置き、今まで見た事がなかったシネマのパッケージを手に取り。
その出演者やストーリーに目を落とすと、何故か幸せって何だっけ?何だっけ?ポン酢醤油のある事さ〜になるのだからあら不思議なんだとか。
たまには、思わぬ掘り出し物にブチ当たる事もある。
つい先日、役者の名前だけで借りて大当たりしたのが『ローマンという名の男 ー真実の行方ー』
名優デンゼル•ワシントンの渾身の演技が光った。
そのデンゼル•ワシントン、『トレーニング ディ』でアカデミー主演男優賞を2001年にゲットしたが、「凄過ぎる!」と唸らされたのは、2007年に公開された『デジャブ』
ストーリーは、フェリー爆破事件の捜査を開始した主人公が、現場で遺体となって発見された女性・クレアの顔に奇妙な見覚えを感じる。
クレアというその女性と会うのは初めてだったが、捜査を進めて行き、彼女の部屋を調べると主人公の指紋をはじめ、さまざまな痕跡が残されていて………….。
スピード感溢れる展開と何よりデンゼル•ワシントンの演技力に◎であった。
タイトルの『デジャブ』とは、ニホリカ語に置き換えると『既視感』
今週の日曜日、競馬でもその既視感をビンビンと感じたレースが行われた。
「第4コーナーから直線!クロコスミア先頭!3馬身!4馬身!のリード!モズカッチャンが内から!更にはミスパンテール!ノームコア!そしてカンタービレ!外!外からリスグラシューが追って来た!200を通過!先頭は粘る!粘るクロコスミア!外からリスグラシューが捉えた!3番手争いはモズカッチャンにノームコア!先頭はリスグラシュー!リスグラシュー!ゴールイン!悲願のG1制覇!」
1着 リスグラシュー モレイラJ
2着 クロコスミア 岩田J
3着 モズカッチャン デムーロJ
ルメールJのノームコアを軸にしたマスターの馬券はただのゴミと化した。
「なんでぇこのエリ女はよ〜。クロコスミアが逃げ粘り、差して来たのがリスグラシュー。去年と内外の違いはあるが、モズカッチャンがリスグラシューに変わっただけじゃねえか。こったらリプレイみてぇなレースやってれんぜ。淀の2200は逃げがたまにハマるのは判ってんだから、早めに勝負掛けなきゃダチカンだろうが。あ〜あ、ルメ公もG1連勝新記録か?なんて云われて調子乗ってる場合かョ。どうしてくれるんないこの7万のゴミをよ〜」
「まんまと岩田Jにやられました。仕方ないです競馬ですから。フグは来週にお預けですね」は競馬友達のK君。
「ああ、フグは諦めよう。冬場の定番、温野○にすっか」
「ご馳走様です」
「誰がじゃ〜、何でじゃ〜の間寛平ちゃんョ。K君がゴチしてくれんだろ。情けねえ顔すんじゃねえ。もう直ぐナスが出るんだろナスが。しかも特大のョ〜。な〜○原さん」
「そうですね。年金にボーナスはないですから、ここはK君にいいとこ見せて貰いましょう」
「……….僕にも色々と都合が…………」
「何が都合ない?40過ぎての独り者。乃木坂のCD買うぐれぇしかオゼゼの遣い道はねんだから、気持ち良く奢りやがれ!」
「………………」
去年の焼き直し。
まるで、デジャブのようなレースに、マスター完全に参った!( ´Д`)y━・~~