「宇宙..それは最後の開拓地である。そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは人類最初の試みとして、5年間の調査飛行に飛び立った宇宙船USSエンタープライズ号の驚異に満ちた物語である..」は、ご存知『スター•トレック』冒頭のナレーション。
宇宙と云うワードは世界の人々を魅了して止まない。
そんな中、約15年ぶりに火星が地球に大接近。
発生している砂嵐や台風の影響で、表面は見えにくかったものの、赤い光がハッキリ見えると各地で歓声が上がった。
次回、火星が近日点のあたりで最接近となるのは、2035年9月11日。
このとき、地球と火星は今回よりも少し近い5,691万キロメートルまで近づく。
実に17年後、恐らく生きているとは思えないのだが……….。
「千直の『アイビスサマーダッシュ』でいてこまそう。外枠有利のレースで、実力上位真一郎のダイメイプリンセスと、皇成のペイシャフェリスタが8枠。テンのスピードならドンと来い!誠のレジーナフォルテ、デムーロのラブカンプーが4枠なんだから、こんなに買いやすいレースはねえ。発表!枠連4ー8が本線で3万と5千、8ー8ゾロ目のまっちゃんが2万、まさか、まさかの4ー4に5千でどうだ」と結論付けたマスター。
「真一郎!サンキューベラマッチョ。ダイメイプリンセス、前が詰まったが落ち着いたいい騎乗だった。まっ事世良公則の『夏女ソニア』だぜ。こんな簡単な枠連で400円も付くなんざ〜、『暑い中ご苦労様です。サービスレースですから是非儲けてください』JRAの心遣いが嬉しいじゃねえか」本線で決まってベシャリも軽い神戸元町ウインズ午後3時45分すぎ、勝てば官軍なのである。
「マスター、お見事です。○原さんの快気祝いと勝ち祝い。今日は賑やかに行きましょう。お寿司ですか?焼肉?鰻は先週食べましたしね。予約入れますから」と競馬友達のK君。
「てめーは馬鹿か!目の前にオゼゼがぶち撒かれてるのに、寿司だ〜!焼肉だ〜!そんな事だからボンクラって云われるんだョ」
「はあ〜?」
「札幌最終『道新スポーツ賞』テラノヴァの屋根は誰ない?あ〜ん」
「3Rで岩田Jが怪我をして、モレイラJに乗り替わりですが」
「それョ、それそれ。まともに走りゃ〜一本被りルメ公のフローレスマジックなのは、芦○崇信幼稚園ひまわり組の真司君でも判る。馬の力が上のフローレスマジックにルメ公が乗って、力足らずのテラノヴァに康成なら、100回走ったら100回フローレスマジックが勝つ。単勝のオッズはナンボない?○原さん」
「現在1.4です」
「単勝ってぇのは、百、二百とチマチマ買う奴は手を出さねえ。基本まとまった金額をぶち込むもんだ。前日売りや、康成が怪我をしたのを知らねえ奴らが、ルメ公鉄板と太く勝負してるって寸法ョ。それがまさかまさかの乗り替わり、しかもあのマジックマン!モレイラだって云うんだからこんなチャンスは1年に1回ぐれぇしかねえぞ。テラノヴァの単勝は4.5か。ウルトラ上等福島カレー。ルメ公は腕の甘い日本の競馬でタガが緩んでる。マジックマンの方が数段上ョ」と講釈を垂れるや、『アイビスサマーダッシュ』の払い戻しを、テラノヴァの単勝に「エイヤ!」で打ち込んだ。
「さ〜直線!先頭テラノヴァ!内でキャンディバローズ食い下がる!外からフローレスマジック!さらにニシノカブケ!」
「マジック!マジック!マジック!マジック!マジック」狂ったように絶叫するマスター。
「200を通過!先頭テラノヴァ抜けた!フローレスマジックが2番手に上がって前を追う!3番手争いはニシノカブケとプレトリア!テラノヴァ!先頭でゴールイン!フローレスマジックは2着まで」
「マジック!マジック!マジック………」とマスターが20回以上絶叫したところがゴール。
単勝1.4倍のフローレスマジックが飛んで、4.5倍のテラノヴァが勝った(°▽°)
「え!マスター勝ったんですか?今年初めて聞きました。勝つ時もあるんですね」は、北新地の店をお手伝いしてくれてるMちゃんの週が明けて月曜日の発言。
それほど苦しい日々が続いていた訳だが、ついに大物をゲットだ。
「マスターさん、素晴らしいです」と尊敬の目で見上げる、熊本天草出身○原さん。
「やる時はやりますね。僕も乗っかったら良かったです」と競馬友達のK君。
「まあな。1R康成で勝って、3Rでその康成が怪我。最終で乗り替わりのマジックマンが勝って康成が地団駄を踏む。それが勝負事の流れってもんョ。俺ぁ〜そうなんじゃねえかと予感が教師ビンビン物語してたって訳だ。結果論と鼻でフンでも構わねえョ」と後ろにひっくり返るんじゃないかと思うぐらい、そっくり返ってエバってる。
「○原さん、何が食べたい?あ〜ん?。おめーさんの快気祝いだ。好きなもん云ってみな」
「まだ夏バテ気味ですから、あっさりお寿司でもゴチになりたいです」
「よし!判った!焼肉にしよう」
「え(c” ತ,_ತ)」
「冗談だョ!冗談。K君、大将に繋ぎ入れんかい」
「はい、はい。仰せの通りに」
火星を近くで見れるチャンスは15年に一度だが、本人曰く1年に1度のチャンスをものにしたマスター。
たまにはこんな事でもないとな!
不愉快だったとは思いますが、お付き合いありがとうございました。
多分、明日も続きます。