北新地競馬交友録

名誉の為にも

『赤坂自民亭』
東京の赤坂にある飲み屋かと思いきや、赤坂の衆院議員宿舎で開かれた飲み会の名称。
気象庁が8日ごろまで東日本から西日本の広い範囲で記録的な大雨になる恐れもあるとして、土砂災害や河川の氾濫、低地への浸水に厳重な警戒を呼び掛けているのを横目で見ながらのドンチャン騒ぎ。
西村官房副長官などは、我らが安倍ちゃんと飲めるのがよほど嬉しかったのであろう、集合写真をツイッターで上げて、非難ゴーゴーレッゴーを浴び、国会でペコリとオツムを下げる事態にまで発展した。

マスコミは、「あまりにも危機意識が薄い」だの、「国民の事を考えていない」だの、例によって煽りまくっているが、今更ジローである。
参加した議員は、殺生与奪の権を持つ安倍ちゃんの機嫌を取るのに必死だし、安倍ちゃんは三選を控えて足元を固めたい。
双方の思惑が合致した飲み会。
次の選挙で当選さえ出来れば、政治家としての矜持や名誉なんて薬にもしたくないのだから、雨が降ろうが槍が降ろうが知った事じゃないのは自明の理だ。
そんな事はテレビの報道を見ていた、マスターのマミー芳子ちゃん87歳でもお見通し。
「小選挙区制度を変えんと、こんな馬鹿共が次から次に湧いてくる。ドブのボウフラみたいなもんやね」なんだとか。

名誉の為に云うならば、自民党でも岡山選出の小野田紀美参議院議員など、一生懸命注意喚起の情報を発信し続けていた方々もいる。
選挙の度に、「誰に入れたらいいか判らない」とお嘆きの貴兄。
至って判りやすい。
『赤坂自民亭』で、お酌を安倍ちゃんにしているオバさんを筆頭に、真っ赤っかな顔をして気勢を上げている議員達の対抗馬に投票すればいいのである。
「おい!○○」あの有名なポスターみたいなもんで、こんな判りやすい事は無いと思うのだが………。

「マスターさん、おはようございます。今日から無茶苦茶暑くなるそうですよ」と熊本天草出身の○原さん。
「そうだってな〜、大阪で36度、京都なんぞは38度らしいぜ。いくら梅雨が明けたからって、あまりと云えばアマリリス。年寄りなんぞは、よっぽど注意しなくちゃ〜篩にかけられてお呼びが来るぜ。しかしョ〜外がナンボ暑くても俺の財布の中身は冷え冷え状態。シロクマ君も大喜びって塩梅なんだからどうしょうもねえョ。また、競馬あんのか?大概にしといてくんねえかな、このまんまじゃ〜凍死しちまうぜ」と朝イチからいい泣きが入っている。

「本日はどのレースで?」
「え!買わなきゃいけんの?正直休みてぇんだけど」
「買わなきゃ増えません」
「バ!バッキャロー!それも云うなら買わなきゃ減りませんだろが」
「中京の7Rなんかどうですか?福永Jのブレイニーランが2着を外す事はないでしょう」
「ふ〜ん。○原さんがそこまで云うなら少しばかり乗って見っか。で相手はなんなら?」
「2枠、5枠、8枠でオッケーです」

「じゃあ、5ー6、6ー8に各1万、2ー6に5千。ブレイニーラン一頭軸の3連複、相手4.9.10.15.16に逃げる豊のアトミカを足して15点各1千でいてこまそう。外れても逃げるなョ」
「明日からマスターさん沖縄でダイビングでしょ。捕まえようがないじゃないですか 笑」
「くぬ野郎!なんだそりゃ!そんな魂胆のヘンタ情報だったら承知しねえぞ。まあいいや、儲かったら祝儀をくれてやる」
「頑張れ!福永J!」
「へい、へい。プリンスに張るなんざ〜おっかなびっくりだが、自分でいくら考えても当たらねんだから仕方ねえわな」

政治家の考えている事なんぞを見抜くのは簡単だが、競馬はどうにもこうにも………..。
ここは、○原さんの名誉の為にも当たって欲しい。