北新地競馬交友録

特異日

特異日とは、長年にわたって毎日の気象状態の平均をとったとき,特定の日に,ある気象状態が偶然とは考えられないほど大きな確率で出現する日の事を云う。
例えば、1月16日&3月14日の『晴れ』,4月3日の『春の嵐』,4月6日の『寒の戻り』,6月11日の『入梅』,9月17日&26日の『台風来襲』,11月3日の『秋晴れ』などである。
特異日が現れる気象学的原因はまだ説明しきれていないが,特異日は季節の移り変わりとよく対応することから,季節区分の目安としても使われている。
競馬にもこの特異日があると、咥えタバコで嘯くのは、大阪北新地で吹けば飛ぶようなBARを稼業としているマスターである。

「おい!マミー、ポチ袋と筆ペンねえか?」
「どっかにあったと思うけど何するの」
「まあ、チョイとしたお礼だ」
「人様に渡すお金があるなら、一度ぐらいは家にお金入れたらどうなん。アンタその歳になるまで、一銭も出した事ないやんか」
「たわけ!そったら親に恥かかすような事できっか!」と開き直るマスター。
ポチ袋に金釘流で御礼としたためた。
土曜日、函館のメイン、ナイスアドバイスで、切るに切れないモズスーパーフレアを絡めた3連単を進言してくれた、熊本天草出身○原さんに渡すらしい。

「マスターおめでとうございました」と競馬友達のK君。
「当たる時きゃ〜当たるんだな。13240円も付いてやがんの。13万貰うのと5万吐き出すのとじゃ〜上下大きいぜ。○原さんのお陰横丁さぁ〜ね。これで今日はちぃとばかし張り込める。しかも年に何度もねえ特異日だからョ」
「何ですかそれ?」
「え、知らねえの?この日曜日はゾロ目の日だ。そうさな〜最低4レースぐらいは出るんじゃないの、ゾロ目のまっちゃんが」

何の根拠もない与太話を真面目な顔をして話すマスターに呆れ顔のK君を無視して、「函館メイン『函館スプリントS』は1枠謙一のセイウンコウセイ、絶不調豊のダイアナヘイロー、4枠皇成のナックビーナス、脩のワンスインナムーン。先行激化した時の優作ティーハーフまで。枠の1ー4が大本線で4万、1ー1、4ー4に各1万。押さえの1ー3、3ー4に各5千。東京のメイン『ユニコーンS』は、将雅のグリム、圭太のハーベストムーンの同居した4枠、隼人のリョーノテソーロ、デムーロのルヴァンスレーヴの7枠。一発があるとしたらルメ公のグレートタイムまで。4ー7が大本線で4万、4ー4、7ー7、3ー4、3ー7に各1万でいてこます」と一気にまくし立てた。

いくら人気どころとは云え、こんないい加減な買い方でいいのか?マスター。
○原さんに渡すお礼のポチ袋を破いて張り付けるような事態にならぬ事を祈る(-.-;)y-~~~