北新地競馬交友録

サイン馬券

土曜日の午後、日本全国が沸きに沸いた。
平昌五輪第9日の17日、フィギュアスケートの羽生結弦君が、66年ぶりとなる五輪2連覇を成し遂げたのである。
日本勢では今大会第1号の金メダルを獲得。
怪我からの復活劇は、本人が「漫画でもこうは上手くいかない」と云うぐらいドラスティックであった。

「マスターさん、おはようございます」と熊本天草出身○原さん。
「寝て起きりゃ〜毎日朝は来るっちゅ〜の」
「御機嫌斜めですね」
「俺ぁ〜頭来てんだ。京都土曜日の3Rアカツキジョーは36R中一番のど鉄板。相手も竜二のブライトエンパイアでやっためねえと思っていたのに、ここんとこ当たりから見放されてるもんだから、手が縮こまっちまってよ〜。ビビりんちょで見送ったら、その2頭でワンツーだとよ。買わねえ馬券はよく当たるぜ」

「今日も見送りますか?あまり無理しない方が」
「テメーは馬鹿か。今年初めてのG1『フェブラリーS』を買わねえなら、一生馬券買う資格はない。それにサインが出ただろうが」
「何ですかそれ?」
「超ナルシストのあんちゃんが、氷の上を飛んだり跳ねたりして、金メダルを取ったじゃねえか。金メダルとはなんない?ゴールドだろう。よってゴールドドリームが来る」
「サイン馬券ですか(≧∀≦)しかもそんな単純な」

「あ〜どうせいくら考えても当たらねえんだから、サイン馬券上等だがね。発表!ムーアのゴールドドリームの7枠から、フルキチ先輩のテイエムジンソクの5枠に4万、同じく伸び盛り圭太のサンライズノヴァの8枠に4万。もと取りでウチパクのノンコノユメの6枠に1万。ムーアの野郎が大出遅れした時の保険で5ー8に1万でいてこます」
「福永Jのケイティブレイブは怖くないですか?」
「東京の1600の1枠はダミだ。カモもカモで、ネギどころか白菜まで背負って来たようなもんよ」ひとっ叩き。

ついにサイン馬券に走るとは(汗)
競馬の神様!何とか当ててやってくださいだ!