先日、松坂大輔投手の中日ドラゴンズ入団テストが行われた。
首脳陣が見守る中投球を披露し、強面球界NO1森監督は、「この時季にブルペンに入って投げられ、スライダー、カーブ、チェンジアップと変化球も多彩。このままずっと見たいという気持ちになりました」とのコメント。それを受けて入団が決定。背番号は「99」である。
松坂大輔投手と云えば、西武、大リーグ、WBCと、プロに入ってからの活躍を記憶に留めておられる方も多いと思うが、1番衝撃を受けたのは、春夏連覇を狙って出場した甲子園夏の大会である。
準々決勝でのPL学園との17回の死闘を制し、準決勝では明徳義塾に8回で14安打を浴びせられ、0-6とリードされたところからの大逆転。
そして決勝では、京都成章を相手にノーヒットノーランを達成する事となる。
毎年どこかが優勝するのは当たり前だが、あれほどドラマティックな試合を続けて優勝なんて事はまずない。
横浜の春夏連覇!偉業達成の立役者はもちろん松坂大輔投手。
『平成の怪物』が甲子園の舞台で躍動し、日本全国を興奮の坩堝に叩き込んだのである。
1998年!あの夏の事は、高校野球ファンの脳裏に深く刻み込まれているであろう。
「今回の『根岸S』は実質3頭立てじゃねかな。昨年の覇者、芦毛の重戦車ワシントンカラーに、正義のテンパイ、熊ちゃんのストーンステッパーまで。なかでも『高松宮記念』で2着にはなったが、ダートなら無双のワシントンカラーだろう。屋根が善臣大先生であれだけ強ぇんだから、ありゃ〜ホンマ物だぜ。前脚をかき込むようなフォームから一完歩、一完歩前に詰めて行くレースっ振りにゃ〜痺れる。200円?上等だろう。俺ぁ単勝でいてこます」と、まだ勤め人だった頃のマスター、昔から長講釈を垂れ流す嫌なオトコだったようで(笑)
「残り400を通過!リキアイワカタカまだ先頭!セレクトグリーンが交わした!交わした!外を通ってコンメンダトーレ!ストーンステッパー!ワシントンカラーもやって来る!残り150!先頭はセレクトグリーン!外から芦毛!芦毛のワシントンカラーが迫る!交わせるか!ワシントンカラー!交わせるか!2頭並んでゴールイン!僅かにワシントンカラーか!」
1着 ワシントンカラー 柴田善臣J
2着 セレクトグリーン 後藤浩輝J
3着 ビーマイナカヤマ 岡部幸雄J
2番人気のテンパイ蛯名正義Jがお約束のESPを発動、出遅れをかました時点で勝負あり。
東京競馬場の長い直線をグワッシ!グワッシ!と一完歩づつ詰め寄る芦毛の重戦車ワシントンカラーに敵はいなかった。
「こら!善臣!笑え!笑えってんだ。全く持って愛想のねえ野郎だな〜」と満面の笑みを浮かべながら、モニターに向かって野次を飛ばすマスター。
1998年、松坂大輔投手が甲子園で春夏連覇を決め、ワシントンカラーも1997年に続いて『根岸S』を連覇した。
あの頃は競馬が簡単だったな〜マスター!(╹◡╹)