北新地競馬交友録

異変

この日曜日から始まった『大相撲初場所』横綱白鵬関が大ピンチである。
昨日の結びの一番で嘉風関にはたき込まれ、07年名古屋場所での横綱昇進後初となる2日連続の金星配給。
4日目までに2敗は3度目で過去2度は翌日に休場している。
支度部屋では古傷の左足親指をアイシングし、休場をにおわせる発言もあったとか(・_・;

不調の原因とされているのが、横綱審議委員会の取り口の改善勧告である。
「張り手やかち上げは横綱に相応しくない」
そうハッキリ云われれば「違反じゃないんだから、年寄りの云う事なんぞは聞いてられっか!」といかないところが大相撲の大相撲たるところ。
今場所は得意技を封印するしかないと覚悟を決めたものの、完全にリズムを崩している。
休場を匂わしているのは、ささやかな抵抗と思えなくもない。

相変わらず絶不調で負けまくりの稀勢の里関にはビックリもしゃっくりもしないが………初場所で異変が起こっている。

「マスターさん、今、電話いいですか」
「○原さん、よかねえよ。シネマ見てんだから。『エクストーション 家族の値段』B級バリバリだが滅法面白い。これからがいいところだっちゅ〜のになんない?」
「少し気になる事がありまして。JRAの騎手ランキングを見ていたんですが、和田Jがまだ勝ち星ゼロなんですよ。どうしちゃったんですかね?」

『うちら陽気なかしまし娘〜 誰が云ったか知らないが〜 女3人揃ったら〜 姦しいとは愉快だね〜』ならぬ、『おいら気楽な年金暮らし〜 誰が云ったか知らないが〜 国からお手当いただけば〜 お気楽生活愉快だね〜』が熊本天草出身○原さん。
ソフトバンクのかけ放題プランに入ってるのかと思うぐらい、昼間しょっちゅうマスターにつなぎを入れてくる。

「そったら事知るかい!竜二に聞け!竜二によ〜」
「11鞍乗って馬券になったのが2回だけ。あとは4着以下ばっかり。ヒラボクテイオーとか飛ばしちゃいけない馬ですけどね」
「なんね?その馬」
「わ〜知らないんだ!ヒラボクテイオー知らないんだ」
「くぬ野郎!ビットコインのCFなんか持ち出すんじゃねえ」
「やっぱ知らないんだ〜」
「一生云っとけバカ野郎!」

去年、自己最多の勝ち星96勝を挙げてブレイクした和田J。
性格の悪そうなどっかの横綱とは違って、好感が持てる人柄とどんな馬でも手を抜かない騎乗。
今週辺り爆発して欲しいものである。