北新地競馬交友録

成算

横田めぐみさんが北朝鮮に連れ去られて15日で40年となったことを受け、父の滋さんと母の早紀江さんが川崎市内で記者会見を行なった。
身体の不調からか、一人では椅子に座れない滋さんに手を貸す早紀江さんの姿には胸が熱くなる。
「『明日こそは会いたい』と思い続け、姿が見えないまま40年たってしまった。必ず助ける。元気でいてほしい」と救出への願いを語ったが、老いや病で再会までの猶予が限られる現実に焦りもにじませ、「政府は本気度をもち、一刻も早く拉致被害者全員を救ってほしい」と訴えたのだ。

「2002年に帰国された5名を除いて、いまだに拉致被害者の皆さんの帰国は実現していない。このことは、痛恨の極みであります。ご家族も高齢化し、一刻の猶予もない状況です。解決を強く求めるご家族の切迫感を、政府としても共有をさせていただいています。そして、安倍内閣の最重要課題として位置づけ、安倍内閣で解決をする考え方に、いささかも揺るぎはありません」と官房長官は云うが、政治利用するのもいい加減にしろと云いたい。
先日のトランプおじさんとの面会もそうであろう。
とにかく藁にも縋る思いの拉致被害者の家族を担ぎ出しての演出がいやらしい。

まともに話しても無理なのだから、相手の欲しいものとバーターするしかあるまい。
北朝鮮は金が欲しいのだから、高官にパイプを持つアントニオ猪木を密使として、「1人10億で返してくれ」と云えば、刈り上げ君も喜んで!の頑固炉端だ。
「干上がってカラカラになるまで制裁を続ける」と、行く道をゆく宣言をしといて、返してくれじゃ〜刈り上げ君だって「ふざけるな!」となるのは必定。
早紀江さんは、それを肌で感じているから、「政府は本気度を持ち……….」との発言が出るのであろう。
最重要課題!最重要課題と念仏のように唱えるだけで、何の成算もないのだから、こんな酷い話しはないのである。

「京都6Rがいいんじゃねえかと思う。なんせあの太がお勤めを終えて復帰すんだからよ」
「じゃあ、ワンダーレアリサルが軸ですか?」
「たわけ!そったら怖ぇ事出来るか。5枠で同居している馬がいるだろが」
「ご贔屓浜中Jのスペクターですね」
「そうよ!馬主さんは京都馬主協会会員で俺もお世話になってんだ。もっとも、Mr・ビーン、アッゼニのフォンタナリーリ、竜二のコンプリートベストも力がある。ここは枠連と行こう。3ー5が本線で4万、3ー7、5ー7を元取で各1万。ゾロ目のまっちゃん5ー5を1万。締めて7万でいてこます」
マスター、G1『エリザベス女王杯』はどうせ当たらないと、500万下のレースに狙いを定めたのだが………。

「残り400を通過!第4コーナーから直線!トゥールエッフェルが先頭!もう一度2馬身とリードを取る!2番手ワンダーレアリサル」
「おい!冗談じゃねえぞ!太!この野郎何やってんだ!弘平を潰せ!潰せってんだ」
マスター、顔面を真っ赤にして怒鳴るも。
「トゥールエッフェル先頭!フォンターナリーリが差を詰めて2番手に上がる!粘る!粘る!トゥールエッフェル!外からフォンターナリーリ!並んだところがゴール」
1着 トゥールエッフェル 松山J
2着 フォンターナリーリ アッゼニJ
3着 ワンダーリアリサル 小牧J

1枠1番から出して行って絶妙の逃げを打った松山Jの好騎乗に、7万円の馬券が鼻も噛めないゴミと化したマスター。
「こったら事が許されていいのか。太の野郎弱気な乗り方しやがってよ〜。早目に交わしときゃ〜3ー5で何にもねえ。悪くても3ー7で6万近く返って来てんだ」とボヤいても後の祭り。
本人は枠連で万全の体制で張り込んだレース。
それなりに検討して、毎週馬券を買っているが、正直おっかなビックリのレースも当然あるしそれが競馬だ。
バット!このレースは充分に成算があっただけに、そのショックたるや半端無い(*´Д`*)

どっかの国のお偉いさん達は、拉致被害者が帰って来なくても、ビックリもシャックリもしやしない。
ハナから帰って来る成算なんてないのだから、まっ事持って罪深き事態なのである。

皆様、お付き合いありがとうございました。
明日も続きます。
宜しくお願い申し上げます。