北新地競馬交友録

選択

東浩紀と云う思想家をご存知だろうか。
これがなかなかもっての逸材で、既存のおじいちゃんインテリゲンチャや政治評論家とは一線を画している。
もちろんオツムは一線級で、バリバリの赤門である。
マスターとお付き合いの深い、K大出身某若手弁護士さんに云わせると、「あ〜T大ですか。誰でも入れるでしょう。家が遠いからやめました」となるのだが、東浩紀は只者ならぬ理論で武装し、旧世代を煙に巻くパワーを持っている。

今回の衆議院選挙では、『積極的棄権』に賛同する人の署名集めをインターネット上で展開。
「大義がなく、解散権の乱用」「民意を反映できる選択肢がない」と批判。
最終的に投票に行くか、棄権するかは個々の判断だが、こうした声を署名によって可視化しようという試みを始めた。
良かれと思ってスタートした小選挙区制度が、我がJAPANを白蟻のように土台から食い散らかしてる現実に、フォーカスを当てないといつまでたっても、「選ぶに選べない」「選択肢がない」の怨嗟の声が止む事はないのであろう。
選ぶ事の出来ない時代は、不幸な時代のとば口なのかも
知れない(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎

「マスターさん、おはようございます。やっと当たりだしましたね。先週の日曜日は取りガミでしたが」と熊本天草出身◯原さん。
「くぬ野郎!取りガミは余計なんだよ。競馬が3回も連続で当たったら、国民栄誉賞もんだがね」
「1番人気、2番人気、3番人気しか買いませんけどね」
「そ!そこへ直れ!素っ首落としてやる」
当初はマスターに気を遣っていた◯原さんも、夫婦で云えば古女房の域に達し、歯にキヌ切着せぬ物言いも板に付いて来た(//∇//)

「ところで、今日の土曜日はいいレースありますか?」
「おう!京都の2Rは4頭立てよ」
「マスターさん、4頭立てって、全部で9頭しか出てませんよ」
「そんでいいんだよ。当てるためには少なければ少ないほどいい。一生に一度でいいから2頭立て。おっしゃ!馬連1点で全財産賭ける!なんて云ってみてえもんよ」
「無茶苦茶ですね」
「まあな、俺ぁ存在そのものが無茶苦茶だからいいんだ」
「…………….」

「発表!京都2R。内から竜二のバイラ、若武者弘平のコウエイアンカ、良太のリンクスナナ、康太のタガノプレトリアの4頭立てだ。この馬連をロータリー6点で買うとガミが出るだけじゃねえ。全く持って儲からねえから、一頭切るしかねえだろ」
「どの馬を?」
「芝からダート替わり、前走の良太は行き切っての粘り込み。なかなか鋭いレースだったが、今回は竜二も弘平も康太も楽さしちゃくれねえだろう。逃げても早めに被されて、あれ〜!殿ご無体な〜てなもんよ。良太には遠慮して貰おう。バイラ、コウエイアンカ、タガノプレトリアの馬連ボックス。一目1万でご機嫌伺いと云こうじゃねえか」と結論付けた。

選挙は選ぶに選べないが、競馬は選びたい放題。
宜しく哀愁!ヒロミ郷ですぞ(╹◡╹)