最近、それなりの年齢の方から、よく聞く言葉が「TVの地上波はロクな番組がないな〜」
確かに報道番組以外を見る気にはなれない。
もう1つ気になるのが、流れているCFのセンスのなさである。
一時雇われていた某会社のバイト情報誌などは酷いを通り越して、「これまともなCFプランナーが考えたのか?」レベル。
お笑いタレントのギャラが高過ぎて、予算が回っていないのではと勘ぐる出来である。
シャンとした大人が見ないから、それに連れてまともなCFも減っているのかも知れない。
そんな中で1987年から一貫して、クオリティの高いCFを流し続けている『大分麦焼酎 二階堂』は秀逸だ。
ノスタルジーが漂うロケーションに、枯れたギターがバックに流れ、それに心を揺さぶるナレーションが被さり、独特の世界を紡いでいる。
「思えば、守れない約束ばかりだった。
会いたい人と会えない人、風の便りは、いつも風向き次第。
どうか、タイムマシンが、発明されませんように。
目を閉じるだけで、十分です。
私は麦100%。大分むぎ焼酎、二階堂」
す!素晴らしい!
「イエスとノー。その二つの間には、何もないのだろうか。
筆を走らせたのは、宙ぶらりんの想いでした。
想いのかけらは朽ちることなく、ざわざわと心を揺らします。
私はまっすぐ麦100%。大分むぎ焼酎、二階堂。」
人の想いにイエスとノーの間があるのかどうかは、自分の胸に手を当てて考えるしかないが………..競馬には……..色んな事が起こるのである。
「マスター、堅いレース教えて」
競馬の前日の土曜日、店でワインをドリンキングしながら、京都馬主協会の某馬主さんからリクエスト。
穴馬を探がさせたら絶望的でも、堅いレースを探させたらそれなりのマスター。
胸をドン!と叩いて、「明日の京都1Rは3頭立てのレースです。プリンスのタガノアム、ジェントル幸ちゃんのバーニングガール、優也のキッチンウイッチ。プリンスは無理しないでしょうから、ジェントル幸ちゃんを行かせて番手から抜け出そうとするでしょう。そこへ襲い掛かるのが優也のキッチンウイッチの展開になります。枠順、展開から2ー3のワイドなら間違いないです。今、いくらですか?140円?濡れ手に粟とはこの事でしょう」
「じゃあ、今、買っとくわ」と携帯でポチポチポチ。
「社長、お幾ら万円?」
「うん、取り敢えず10万買っといた。明日は競馬場に行くから、オッズ見てまた買い足しするわ」
「か!買い足し〜、10万で充分です(//∇//)」
「当たったらシャンパン抜くからな。自信あるんやろ?」
「も、もちろんですよ」と云いながら、ハズレたらお客がまた減ると暗澹たる気分になる北新地午後11時過ぎ。
よせばいいのに、敏いとうとハッピー&ブルー。
マスターは本当に馬鹿だ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
「4コーナーから直線!先頭はハイヒールモモタン!2番手はバーニングガール」
スタートで安目を売った福永Jのタガノアム。
雨のせいで足抜きの良くなった前残りの馬場では絶望的な展開だ。
「プリンスの馬鹿野郎!何やってんだよ。俺ぁアタマ来た!許さん」と頭から湯気を出して怒りまくるマスターだったが……。
「前の争い逃げるハイヒールモモタンをバーニングガールが追いかける!残り200!内からタガノアムが伸びてくる!僅かにハイヒールモモタン先頭か!追い詰めるバーニングガール!更に外に持ち出してタガノアムがグイグイ伸びる!交わした!交わした!タガノアム先頭でゴールイン」
マスターの馬券はタガノアム、バーニングガール、キッチンウィッチの馬連ボックス一目2万円
配当が240円の立派なガミ興行だったが……..。
「へへへ、馬券は損したが、社長にシャンパン2本抜いて貰や〜帳尻が合う。上出来!上出来」
『大分麦焼酎 二階堂』のCFのイエスかノーか。
競馬で云うなら勝ちか負けか。
その間があるのはいいとしても、枯れた世界とは無縁、俗物中の俗物のマスター。
人様の懐あてにせず、しっかり馬券で儲けろよな!このベボ助が(*´Д`*)