何かとお騒がせのChina。
その昔、南宋の禅僧慧明が編纂したと伝えられる書物に禅宗通史がある。
それが『五灯会元』
五灯は景徳伝灯録・天聖広灯録・建中靖国続灯録・宗門聯灯会要・嘉泰普灯録の総称で、それらを集成したので会元と称する。
内容はと云えば、小難しい禅の話しばかりでなく、ニホリカで云うところの諺に相当する話しも収められている。
その一節にあるのが『馬痩せて毛長し』
意味は、馬は栄養が悪いと、痩せて毛ばかりが長く見えるように、人も貧乏になると頭の働きが悪くなる。
これを地で行ったのが、先週日曜日のマスターだ。
「発表！小倉10R『西部スポニチ賞』。このレースは格上豊のイモータル、伸び盛り若武者弘平グラットシエル、ここ1番頼りになるデムーロのタニノアーバンシーの3頭立てだ。馬連や単複じゃ〜追っつかねえから3連系を買う。軸で確実なのは前々でレースの出来るデムーロだ。タニノアーバンシー一頭軸、相手内から豊のイモータル、マルコメのピッツバーク、上手いんだか下手なんだか判らないホワイトのメイショウキトラ、弘平のグラットシエルの4頭一目8千で4万8千。ちゅ〜と半端はやめて奥村チヨ2千を上位3頭の3連複に追加購入締めて5万だ」と結論付けた。
「スタートしました！イモータル大きく出遅れ！」
これを見たマスター！「おっしゃ！豊吹っ飛べ。マルコメ行け！わっしょいわっしょい」といきなりテンションMAX。
その理由はデムーロJ、武豊J、松山Jの人気3頭で決まれば、3連複が元返し5倍を切る可能性がある。
もし、武豊Jのイモータルが3着以内に来なければ、配当は自動的に跳ねるはずと、早くも取らぬ狸の皮算用と云う訳だ（≧∇≦）
「第4コーナーから直線！タニノアーバンシー先頭！2番手グラットシエル！残り200を通過！内うちからビオラフォーエバー！外からメイショウキトラ！更にその外イモータル！3番手！2番手！先頭はタニノアーバンシーでゴールイン」
1着 タニノアーバンシー デムーロJ
2着 イモータル 武豊J
3着 グラットシエル 松山J
「マスターさん！的中です」と熊本天草出身◯原さん。
「てめーは馬鹿か。1番人気、2番人気、3番人気じゃねえか。大概一頭は人気薄が絡むのに、何で俺が買うとこうなんだよ〜。
こんな事ならいつものように、軸のタニノアーバンシーから馬連か枠連で2頭に各2万。タテ目を1万抑えてたら確実に儲かってた。こったら小学生でも当たる3頭立てのレースで儲けられねえなんて、俺もいよいよ松本伊代で年貢の収めどきかもしんねえよ〜」
5万円買って払い戻しが4万9千円、いい泣きが入っている。
『馬痩せて毛長し』
どうやらマスターのオツムの働きも悪いようですな(･_･;
