『最後の雨』 by 保志中西
さよなら呟く君が
僕の傘 残して 駆けだしてゆく
哀しみ降り出す街中が 銀色に煙って
君だけ 消せない
最後の雨に 濡れないように
追い掛けて ただ抱き寄せ 瞳 閉じた
本気で忘れるくらいなら
泣けるほど愛したりしない
誰かに 盗られるくらいなら
強く抱いて 君を壊したい
大阪北新地で相変わらずよく唄われる『最後の雨』
京都馬主協会会員の某馬主さんも、マスターのところで、よく唄っておられる。
情景が浮かぶセンチな歌詞だが、よく読むと全く持って穏やかではない内容なのである(~_~;)
「マスターさん、今週は芝の長距離頂上決戦『天皇賞』でワクワクして来ますね」
と熊本天草出身の◯原さん。
「いいよな〜1日3千しか買わねえ◯原さんはお気楽でよ。こちとら年明けから不出来の連続で、ついにJアラートが鳴り出したぜ。一昨年の5月から競馬貯金でやり繰りして来たが、ついに残高が6万になっちまった。『雄太貯金』も解約しちゃってるし、これが溶けて流れりゃ痛しいマニーに手を付けなきゃならねえ事態だ。3日からGW恒例の沖縄詣でなのにどうするんない?海岸でワカメでも拾えって〜のか?あ〜ん」と、またまた泣きが入っている(^^;;
「土曜日はケンをして、日曜日の『天皇賞』ご贔屓のキタサンブラックに全て託しますか?」と競馬友達のK君。
「そうしたいのは山々ヤマンバだが、敵に背を向けての逃亡は俺の流儀に反する。発表!京都6R500万下ダート1400テイエムチェロキー。考えてみりゃ〜5万からスタートして100万の壁は越えれなかったが、『雄太貯金』でいい夢を見せてくれた雄太に託すのが人としての筋ってもんだろ。テン良し、中良し、終い良し。人気は豊のスマートレイチェルだろうが、未勝利ならともかくこのクラスで、不動の軸とは云えま〜が。先週京都馬主協会会員さんの愛馬が、豊に遠慮したのかどうかは定かじゃねが、雄太の野郎が芋を引いて後味の悪ぃ〜レースになった。このレースはその敵討ちよ。買い目はあれやこれやじゃ〜抜けでアッチッチになって悔いが残る。テイエムチェロキーの単勝2万、複勝4万締めて6万で最後の突撃を敢行する」と結論付けた。
思い起こせば昨年のこの頃は絶好調で、春のG1も11戦8勝と、飛んでいる雀が焼き鳥になって落ちてくるぐらいの勢い。
2年間よく持ったが、ついに追い詰められたマスター。
「もしテイエムチェロキーが飛んだらどうするんですか?」
「◯原さんよ〜、縁起でもねえ事を云うんじゃねえ。もしそうなったらK君に緊急融資を申し込むしかあんめえが。なんせ40過ぎても独身でしこたまお宝を溜め込んでんだからよ。な〜K君。金利は公定歩合でよかんべ」
「マスター、マイナス金利なんですよ」
「そうか結構な話しじゃねえか」
「…………….」
最後の雨ならぬ最後のタマのマスター。
中谷J!遠慮する事はない!いてこませ!