北新地競馬交友録

毎日、毎週。

『およげたいやき君』by 子門真人

毎日毎日 僕らは鉄板の 上で焼かれて 嫌になっちゃうよ
ある朝 僕は 店のおじさんと けんかして 海に逃げこんだのさ
初めて泳いだ海の底 とっても気持ちのいいもんだ
お腹のあんこが重いけど 海は広いぜ心がはずむ 
桃いろさんごが手を振って 僕の泳ぎを眺めていたよ 

毎日毎日 楽しいことばかり 難破船が 僕のすみかさ
ときどき鮫に いじめられるけど そんなときゃ そうさ 逃げるのさ
一日泳げばはらぺこさ 目玉もくるくる回っちゃう
たまにはえびでも食わなけりゃ 塩水ばかりじゃふやけてしまう
岩場のかげから食いつけば それは小さなつりばりだった

どんなにどんなに もがいても 針が喉からとれないよ
浜べで見知らぬおじさんが 僕を釣り上げびっくりしてた 
やっぱり僕はたいやきさ 少し焦げあるたいやきさ
おじさん つばをのみ込んで 僕をうまそに食べたのさ

『怖すぎるグリム童話』じゃないが、その昔大ヒットして、キッズ達が大声で歌っていた『およげたいやき君』の歌詞が結構怖い。
現状に不満を持つな、欲望のままに生きるとロクな事はないぞ!
バット!どちらにしても結局食べられてしまうのである。
どうすりゃいいのよたいやきは?てなもんだが、確かに毎日、毎日焼かれるのは辛い事であるのは間違いない(≧∇≦)

「大混戦の『高松宮記念』は何が来るか判るらね〜。買うなら阪神8Rダゾーン!太さんのクリノプラハ、前走下手乗りスグルちゃんのモンストルコント、ダートに矛先を向けて来た真一郎のシンゼンドリーム。もう1頭は前走で京都馬主協会会員さんの愛馬なのに、『こんな馬出てたのか?ふざけた名前付けやがって』と失礼な事を云ったカバトットだ。園田から転入で1番人気になっているジョーダンキングは切る。クリノプラハ、モンストルコント、シンゼンドリームの馬連ボックス一目1万。カバトットからワイドでその3頭に一目3千円締めて3万9千でいてこます」との宣言したマスターだったが………。

「直線コース!抜け出しにかかるシンゼンドリーム!シンゼンドリームが先頭に立った!外からジョーダンキング!連れて間からシップウコウライ!粘る!粘る!シンゼンドリーム!ジョーダンキングも追い詰める!2頭並んでゴールイン!」
1着シンゼンドリーム 秋山J
2着 ジョーダンキング 鮫島J
3着 シップウコウライ 北村友J
「園田でもテンに付いて行けなくて、捲って勝てたのは相手が弱ぇからよ。あんなレースしてたら中央場所じゃ〜通用するわきゃねえ。1番人気?2番人気?へ!カモもカモ!ネギどころか鍋までぶら下げて来たようなもんだ」とぶった斬ったジョーダンキングに突っ込まれて、しおしおのパー。

ご丁寧な事に「芝で目が出ねえからダートに矛先を変えたんだろうが、10ヶ月はいかにも休み過ぎよ。足元に不安でもあったんじゃねえか?」
「シップウコウライはビリオネア、カゼノコの下ですよ。しかもゆかりの野中厩舎です。少し怖くないですか?」
競馬友達K君の進言を「考え過ぎだぜ。兄弟が全部走るなら苦労はしねえよ」と一叩きで却下。
その2頭が2着、3着なんだから目も当てられないとはこの事だ。

「カバトットの川又は積極的なレースをしたが、太の野郎は何やってんだ。同じ位置からジョーダンキングが………….。スグルちゃんもスグルちゃんだよな〜。前走捲ってイマイチなんだから、本来の前目に最初から付けるレースを………。あ〜あ嫌んなっちゃったぜ。張ってる金額が控えめだからまだ堪えれるが、毎週、毎週、真綿で首を絞められてるような気分だ。こんなこっちゃ〜春のG1を前に戦線離脱する羽目になっちまう」といい泣きが入っている。

たいやき君は毎日、毎日。
マスターは毎週、毎週。
どちらも辛い(~_~;)