『虚室、白を生ず』
不人気China故事シリーズです(笑)
なにも入っていない空き部屋には、自然に太陽の光が入り明るくなるように、先入観を持たずカラッポの状態で人に接すれば、他人の意見や、アイデアの真意が素直な気持ちで受け入れることができるという意味。
馬券愛好家を続けるのに大切なのは、大向こうを唸らせる馬券を取る事よりも、馬柱をキチンと見て、これなら大丈夫と思えるレースを見つける事。
『虚室、白を生ず』は、人の意見を先入観を持たずに聞く事だが、競馬の場合は馬柱を予断を持たずに見る事が大切だ。
もちろん、騎手、馬場、枠順も大きな予想ファクターたが、まずは馬がどれぐらい能力があるのかを見極めなければ、「こうなるかも」が、「こうなって欲しい」、いや「こうなるだろう」と変わってしまい、予想自体にバイアスが掛かって、後悔する事になる。
「土曜日、阪神6R500万下芝1800。力が一枚上なのはクリアザトラック。相手は差しが決まりやすいコースを考えるとバルデスだろう」
「え〜と、ハハハハ!クリアザトラックがデムーロJでバルデスがルメールJじゃないですか。そんなど素人みたいな予想!ハハハハ!」
◯原さんに馬鹿にされて購入を見送ったのだが…………。
「さ〜直線コース!ランドシャフトが逃げる!6枠2頭も追い込んで来る!メリオラとクリアザトラック!」
頭一つ抜けているはずのクリアザトラックは落ち着いたレース運びで先頭を伺う勢いだが、もう一頭のバルデスは大きく出遅れて必死のパッチで追い込む展開。
「残り200通過!坂を上がって先頭はクリアザトラック!内を突いてプラチナムバレット!外からバルデス!4番手!3番手!先頭はクリアザトラック!プラチナムバレットの叩き合い!2頭並んでゴールイン」
1着 クリアザトラック デムーロJ
2着 プラチナムバレット 浜中J
3着 バルデス ルメールJ
ニャンと!デムーロJとルメールJのワイドが210円もついて、マスター地団駄を踏んで悔しがる事半端ない。
「クリアザトラックは新馬勝ち、2戦目でG1『朝日FS』に挑戦して0.8差の7着。バルデスは新馬勝ちから、『セントポーリア賞』で、明日の『弥生賞』人気になるダイワギャグニーと0.4差の4着。2着0.1差のエトルディーニュは『共同通信杯』でスワーブリチャードに食い下がってんだから、ここじゃ〜力が………..3万は楽に買えた(≧∇≦)」
終わってからなら何とでも云えるのが競馬だが、馬柱を素直に見ればマスターならこのワイドは必然。
「デムルメ馬券なんて恥ずかしい」「どうせ安いだろう」そんな雑念がただ貰いのようなレースを見送るはめになった。
勝負事は全て流れだ。
こう云う場合は張りを小さくするのがセオリーなのに……….。
日曜日、『弥生賞』で卒倒する事態が発生します。
そのお話しは明日です。
皆様、お付き合いの程、宜しくお願い申し上げます