「ヒロシです。手首にロレックスの絵を書いてみました…取り外しは出来ません。ヒロシです」
「俺の知り合いの女の人はみんなお兄ちゃんと住んでる人ばかりです!ヒロシです」
「貝殻に耳を当てると波の音が聞こえるというので当ててみたら、白い汁がでてきたとです。ヒロシです」
「生命線が消えました。ヒロシです」
「ヒロシ君ってかわいいねお姉さんヒロシ君のこと好きよ。ねえ~ヒロシ君。中学の時に自分で録音して聞いてました。ヒロシです」
「遠足のお弁当でサンドイッチにあこがれ、母に頼んでみました味噌がぬってありました。ヒロシです」
「俺より裕福なホームレスを知ってます。ヒロシです」
「子供の時に全員に当たる応募が外れました。ヒロシです。ヒロシです。ヒロシです。」
相も変わらずテレビではお笑い芸人が良く出ているが、ここ数年、どうにも絵面がよくない芸人が幅を利かせている。
特に女性は、一言で云うならば異形の範疇に入るであろう芸人が大人気である。
頑張っておられる方には申し訳ないが、昔の見世物小屋の感覚なのかも知れない。
男性芸人はと云えば、単なる馬鹿かおっちょこちょいで全然面白くない。
そんな中で、何度見ても心に染みるのが『ヒロシ』
所謂、自虐ネタだが思わず「うん、うん」と頷いてしまう。
先日、そのヒロシが土曜日ゴールデンタイムの『世界 不思議発見』に出ていたのには驚かされた。
草野仁、黒柳徹子、野々村真、健全そうな出演者の中で浮きまくるヒロシ。
もちろん本人はメジャーな番組に出られて喜んでいるのだろうが………なんだかな〜。
ライトが煌々と照るところは似合わない。
テレビにしょっ中出てなくても、たまに見ると「相変わらずいい仕事してるな〜!」そんな芸人であって欲しいと思うのである。
「マスターさん、明日は『弥生賞』ですね」
「そうよ、俺がメッコを入れているブレスジャーニーが回避。善臣大先生もガックシらしいぜ。今年の牡馬戦線を表すように、『弥生賞』では珍しく実力が拮抗しているから本命党の俺には向かないレースだが、なんせあのひろしが出っからよ〜。こりゃ何が何でも買わなきゃいま〜が。怪我で9ヶ月も休んで、その間に最高のパートナー、キタサンブラックは豊に持ってかれて踏んだり蹴ったり。復帰を果たしたものの、それ以降これ!と云った馬には巡り会えてねえ。『弥生賞』出走のダイワギャグニーは久々に大きなところを狙えるかも知れねえ馬だ」
「現在の前売りでは1番人気がサトノマックスで3.5倍、ダイワギャグニーが2番人気で4.3倍。コマノインパルスが3番人気で4.4倍。以下カデナ、グローブシアターまでが10倍以下です。割れてますね」
「ふ〜ん。何で一戦一勝1600しか走ったことのねえサトノマックスが1番人気なんだ?しかも屋根がノリノリのイタ公デムーロならまだしも、シュタルケなんて全然大した事ねえじゃん。こったらもん、ひろしで勝負になるだろ。発表!ダイワギャグニーの単勝1万、複勝4万。土曜日は一銭も馬券買ってねえから、ひろし軸の3連単マルチで、相手は内から先週えれえ目にあわされたルメールのダンビュライト、一応1番人気に敬意を表してシュタルケのサトノマックス、尖った騎乗、裕信のコマノインパルス、差し脚1番、プリンスのカデナ。え〜いおまけだ!何を仕出かすか判らねえ横典のマイスタイルも入れての、一目5百60点併せて8万でいてこます」と結論付けた。
芸人のヒロシには、変にスポットライトがあたって変節して欲しくないが、北村Jには是非世間の注目が集まって欲しいとマスター。
北村J!頑張りまっしょい!