北新地競馬交友録

春一番よりウラガーノ

『春一番』 by キャンディーズ

雪が溶けて川になって 流れて行きます
つくしの子がはずかしげに 顔を出します
もうすぐ春ですねえ ちょっと気取ってみませんか
風が吹いて暖かさを 運んで来ました
どこかの子が隣の子を 迎えに来ました
もうすぐ春ですねえ 彼を誘ってみませんか
泣いてばかりいたって 幸せは来ないから
重いコート脱いで 出かけませんか
もうすぐ春ですねえ 恋をしてみませんか

九州に続いて、気象庁は関東地方で『春一番』が吹いたと発表した。
「寒ぃのはもう十分だ!許してけろ」とマスター。
先週のドカ雪に象徴されるように、今年の冬、我がジャパンは身震いするような寒さに襲われた。
北新地の人通りも寂しい日々が続き、トドメは年明け早々から馬券の方が連戦連敗で、やっと先週辺りから「当たり馬券売ってたんだ」の体たらく。
「本業なんて趣味の世界で、とてもじゃねえが生きていけねえ。馬券で収支を合わさなきゃダチカンゾ!」と日頃大物を垂れているのにも関わらずだ(≧∇≦)

「マスターさん、馬券の調子が上がって来ましたね!」と熊本天草出身◯原さん。
「おう!首の皮一枚残したところから、ザックザックの外科手術で、何とか生き延びれるかも?てな塩梅だろう。バット!ここで気を抜いたら元の木阿弥だぁね。今週も渋とくいてこまそうと思ってたら………JRAが余計な事しやがんのよ。全く持ってアタマ来るぜ」
「何の事ですか?」
「土曜日、京都1Rのデムーロだ」
「ウラガーノですか?」
「そうよ!ダートの1200で大外16番だぜ」
「そんな事云っても公正な抽選ですから仕方ないでしょ」
「最近は行ってねえから知らねえが、パチスロでも、朝一のモーニングサービスとかがあんじゃねえの?3枠6番か4枠8番にしろってんだ( ̄^ ̄)ゞ」
「マスター無茶苦茶ですね」と競馬友達K君も呆れ顔なるなりだ。

「それならメインの『京都牝馬ステークス』にすればどうなんですか?」
「オメーは馬鹿か?あったらもん当たる訳なかんべ。勝ってもおかしくねえ馬が片手じゃ足りねえよ。しかも呼んでねえのに横典まで来やがって、関西の迷惑禁止条例を知らねえのか!あ〜ん!。京都1R、狙いのウラガーノは大外だが救いは有力どころが外枠に集中して、内枠にテンの早い馬がいねえって事だ。発表!枠連!竜二のダカノカピートと謙一のジョーカルーアが同居した7枠との7ー8が大本線で2万。ルメールのハートマークワルツはおチビさんだが足抜きのいい馬場なら無視出来ねえから、ウラガーノとの馬連を五千。前の争いが激化した時に好位からで恭介のタガノマニカへも5千。締めて3万で軽くジャブを打つ」と結論付けた。

「◯原さんよ〜、ウラガーノの意味知ってるか?」
「いえ」
「イタリア語で暴風って意味だ。イタリアの伊達男デムーロがそれに乗るんだから、周りなんて吹き飛ばしちまうんじゃねえの。今日吹いた春一番なんてレベルじゃねえよ。な〜んちゃって!」
赤貧洗うが如し暮らしの割には、何ともお気楽なマスターだが…..デムーロJ!くれぐれも出遅れめされるな!