「手応えを強く感じ取ることができた」
我らが安倍ちゃんの、ニャンとも力強い発言が飛び出したのは、９月、ウラジオストクで行った日露首脳会談後の事である。
「こりゃ〜マジカル2島は帰ってくんじゃねえの。蟹の値段も下がって食べまくりだな。あ〜長生きして良かったぜ」とマスター。
そこいらのお達者倶楽部と同レベルで喜んでいたのだが……….。
１１月のリマでの会談後の記者会見では、「簡単ではないが、着実に前進していきたい」と半べそをかきながらの発言。
以降、聞こえてくるのは安倍ちゃんを先頭に「難しい！」の大合唱である。
バット！これをもって安倍ちゃんを責めるのは酷な部分がある。
お釈迦様でも思うまいのトランプおじさんの勝利で、国際情勢に大きな変化が起きているからだ。
一部には親露、反中との報道もなされ、ならば慌てて僅かばかりの経済協力とバーターで返還する事もあるまいと、ロシア側が考えるのも自然な事である。
１５、１６両日に予定される安倍ちゃんとプーチン大統領の首脳会談を前に、国民の期待値を下げるのに躍起になる政府。
いささかお気の毒と云わねばなるまい。
「マスターさん、今週は『ジュビナイルF』ワクワクしますね」と熊本天草出身の◯原さん。
「いいよな〜◯原さんは気楽で。俺ぁ先週ノンコノユメがぶっ飛んで元気がねえよ。金曜日、店でも同じナシ、サウンドトゥルーも侮れない。ナシ2頭が入った５枠はかなり怖いと云っててあの結果だろ。枠の2ー5がいいんじゃねえかと何度も頭を過ぎってただけによ〜。サウンドトゥルーが6番人気、ノンコノユメが4番人気なのに枠の2ー5は1番人気で配当が520円の激安。世の中の馬券愛好家の皆さんはよくご存知で、テメーの読みの甘さがつくづく嫌になった。ひょっとして俺ぁ馬券が下手なんじゃねえかと…………」
いい泣きが入っているが、ひょっとしても、ハッとしても、今更ワザワザ云わなくても上手くないのは間違いないが、本人はかなりショックを受けている様子だ。
「また、また柄にもなく気弱な事を。簡単に当たるなら、誰も働きませんよ。毎週マークシートを塗り塗りしてりゃいいんですから。『ジュビナイルF』でビシッと当てましょう！」と競馬友達のK君。
「う〜ん。そったら事云うけどよ〜過去のレースの情報が少ない2歳戦は元々苦手。しかも牝馬だぜ。何が来るやら判らねえよ。G1だからって買わねえと捕まる訳じゃ〜あるめえしケンしようかと思ってるのよ」
「情けない事云わないでください。怪物フランケル産駒のソウルスターリングがルメールJ、差し脚非凡リスグラシューが戸崎J。リーディング争いも佳境です。この二頭で問題ないんじゃないですか？」
「どうかね〜、スンナリ決まりゃ〜一騎打ちだろうが、『新潟2歳S』を3番人気でぶっこ抜いたウゼットジョリー、『デイリー杯2歳S』を一発叩いたデイーパワンサも侮れねえぜ。後ジューヌエコールは人気がない馬ばかりとは云え、先週阪神でからっきしだったバルザローナだから消し、レーヌミノルは屋根がエビショーに乗り替わりで消し、アリンナは逃げの裕信でちいとばかし怖えが、阪神1600を逃げ切る力はねえだろう」
「だったら簡単じゃないですか、枠の1ー8を買ったら自動的に当たりますよ」
「まあな。枠の1ー8を4万5千。ソウルスターリングがペースに戸惑ったらで8ー8を5千。締めて5万でご機嫌伺いすっか。
もっとも俺ぁ〜2歳戦が…………..」
安倍ちゃんは2島が返って来ない事を想定して、国民の期待値を下げるのに必死だが、マスターはハズレた時の自分のショックを和らげるのに必死のようで（≧∇≦）
競馬の神様！枠の1ー6、6ー8は勘弁してやってください。
バルザローナ！無茶すんなよ。
安全第一だ！
