Chinaの文学で1番読まれている作品と云えば、ご存知『三国志』
280年の長きに渡り、壮大な戦いが繰り広げられるが、中でも有名な戦いの内の1つが『赤壁の戦い』である。
曹操の大軍と対した呉の将軍周瑜は、部下の黄蓋が献策した焼き討ちに同意したものの、曹操の船に近寄る術がない。
そこで一計を案じた黄蓋。
偽りの投降の手紙を送って曹操に近づこうとするも、曹操が全く持って信用してくれず、はて?どうしたものかと悩むが、ならば!とひと芝居。
黄蓋は周瑜と衆目の前で激論し、血まみれになるまで打ち据えられ、曹操を信用させる事に成功する。
投降の日、黄蓋は船に油を染み込ませた枯れ草を積み、曹操軍に近づき火を放った。
身動きできぬほど船が密集していた曹操軍は、燃えた船につっこまれ壊滅的打撃を受け、呉の大勝利で万歳三唱となる。
この故事から生まれた言葉が『苦肉の策』
本来は、自分の身を苦しめてまでも敵をあざむくはかりごとの意味だが、現代では意味が変化し、苦し紛れに考えた手段として使われている。
難解『エリザベス女王杯』その『苦肉の策』に活路を求めたのがマスターだったが……..。
「何が来るか判らない『エリザベス女王杯』は3連単8頭ボックス一目百円336点張りだ。内から時計勝負ならスグルちゃんのミッキークイーン、実力1番正義のマリアライト、絶好調宣言デムーロのクイーンズリング、エアスピネル再び豊大明神のマキシムドパリ、世界のムーアでタッチングスピーチ、豊は豊でも吉田豊のシュンドルボン、2着、3着取りならお任せプリンスのシャルール、伸び盛り将雅のパールコード。残りの1千4百はルメールのシングウィズジョイの単勝でも買うか」との宣言である。
マスターが荒れると踏んだ理由は、有力馬が内枠に密集して、前が詰まる可能性が大。
スタートに不安が残る浜中Jのミッキークイーンが、真ん中の枠を引いたなら、『喜んで!』の頑固炉端なのに、よりによって1枠1番だ。
マリアライトは屋根があのお方なので常に不安がつきまう。
クイーンズリングは明らかに距離が長い。
更に確たる先行馬が不在とあらば、ごちゃついて、人気通りに収まる訳がないとの見立てだった。
「さあ!直線!先頭はプリメラアスール!外からパールコード!間からメイショウマンボ!シングウイズジョイ!」
「どりゃ!来た!来た!来た!ルメール!いてこませ」
買っている単勝61倍のシングウイズジョイが抜け出す体制にマスター大絶叫。
「外に持ち出した!クイーンズリング!ミッキークイーン!更にその外マリアライト!シュンドルボン!200を切った!シングウイズジョイ先頭!」
「そのまま〜!そのまま〜!清水寺まで走ってもそのまま〜」と更に気合いを付けるが、始まりはいつも雨がチャゲアスなら、お終いはいつも悲劇なのが競馬。
「先頭はシングウイズジョイ!シングウイズジョイ!迫って来るクイーンズリング!外からミッキークイーン!クイーンズリング迫る!クイーンズリング先頭か!クイーンズリングだ!クイーンズリング!ゴールイン」
1着 クイーンズリング デムーロJ
2着 シングウイズジョイ ルメールJ
3着 ミッキークイーン 浜中J
ニャンと!3連単の配当が仰け反りの158930円。
「あったま来たな〜。3連単プリンスのシャルールにすっか、ルメールのシングウイズジョイにすっかで悩んだんだよ。あ〜ああなんてこったい」といい泣きが入る、神戸元町ウインズ午後4時前。
普段から「芝の中距離はルメール!」と云ってるのに(~_~;)
「やっぱボックスなんて日和った馬券を買わなきゃいけま〜レースは厄だ。ビシッと軸が決まるレースにしなきゃダチカンな」と頭を掻くマスター。
苦肉の策が不発で、しょんぼりぼりぼりボリショイサーカスだが、まあ〜仕方がない。
来週のこれまた難解『マイルチャンピオンC』を当ててくれ!
皆様、お付き合いありがとうございました。
明日も宜しくお願い申し上げます。