つい先日ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランをめぐり、海外メディアで「受賞を辞退するのではないか」との臆測が飛び交っている。
それにしても、ボブ・デュランとは驚いたが、また、またガックシと肩を落としたのは村上春樹を信奉するハルキストと云われる気味の悪い集団だ。
都内のバーに集まって、ワイン片手に発表を待つ映像が、毎年のように流れている。
私も全作品と云うほどではないが、かなりの数の作品を読んでいるが、村上春樹にノーベル賞は似合うまい。
彼の作品からは、何らかのメッセージやビジョンを感じる事がないからだ。
選考委員がどんな方達かは知る由もないが、過去の受賞者の傾向を見ると、いくらブックメーカーが本命を付けようが、受賞する事はないのではないだろうか。
村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』から、一貫して流れているのは、現代に生きる人間の『喪失感』『疎外感』『孤独』である。
それが判りやすい文章でありながら、独特の隠喩の巧みさや、読み手の頭を悩ますストーリーの難解さとないまぜになり、若者のハートを直撃ドキューン。
そんな作品の傾向が大きく変わったのが、地下鉄サリン事件の被害者へのインタビューをまとめたノンフィクション『アンダーグラウンド』
オウム真理教信者へのインタビューをまとめた『約束された場所で』
阪神・淡路大震災をテーマにした連作集『神の子どもたちはみな踊る』である。
ご本人曰く「まず、アフォリズム、デタッチメントがあって、次に物語を語るという段階があって、やがて、それでも何か足りないというのが自分でわかってきたんです。そこの部分で、コミットメントということがかかわってくるんでしょうね」
デタッチメントな姿勢や、ストーリーを紡ぐ世界から、現実の世界とがっぷり四つに組み合おうとしたと云う訳だ。
これが正直、全く持って面白くなかった。
『アンダーグラウンド』などは3分の2を読んで、あまりのつまらなさにブックオフに叩き売ってしまったぐらいだ。
世間の評価も散々で、この3部作以降、作品は先祖返り。
またもや初期の『デタッチメント』の世界に舞い戻って現在に至っている。
あの村上春樹をしても、自分のフィールドから一歩出てしまうと、「いい仕事してますね〜!」とはならないと云う事であろう。
「ミツバ先頭で1コーナーに入って行きます!」
神戸元町ウインズがどよめいた。
差し脚一番!あのミツバがハナを切ったのである。
「おい、おい、マジカル?横典は何を考えとるんない?あれじゃ〜最後は歩くぜ」と馬鹿にしていたマスターだったが……..。
「さ〜直線!残り400を切った!まだ先頭はミツバ!」
脚色が衰えず逃げ込みを図るミツバに、「こりゃ!残るぞ!てえへんだ」目をまん丸にしてびっくらポンだ。
「ミツバ!リードは7馬身!8馬身!2番手以降は混戦!モルトベーネ!ドコフクカゼ!アポロケンタッキー!大外!オリオンザジャパン!200を切った!先頭はまだまだミツバ!オリオンザジャパンをめがけて外からラニ!シンゼンレンジャー!先頭はミツバ!ミツバ!ゴールイン」
ニャンと!横山J騎乗のミツバが、東京のメイン『ブラジルカップ』を逃げ切ってしまったのである(≧∇≦)
これまでの、一気差しからの大変身。
もちろん立役者は横山Jだ。
「横典の野郎!びっくりさせやがるよな。昔、トラックマンから聞いた事があんだけどよ〜、横典が好走出来るかどうかは返し馬を見りゃ判るんだと。天を向いていなないているような馬なら一文もいらねえが、いい雰囲気の返し馬が出来ている場合は、人気に関わらず要注意だそうな。豊大明神とは違った意味で天才なんだろうよ」と、熊本天草出身◯原さん、競馬友達K君に後講釈を垂れているマスター。
村上春樹の『デタッチメント』じゃないが、ハマった時の横山Jは最強なるなりである(u_u)
本日もお付き合いありがとうございました。
いよいよ『天皇賞』ですが、どうにも当たる気がしません。
「マスター!『北新地競馬交友録』400回おめでとう。シャンパンでお祝いしましょう」
「サンキュー、ベラマッチョ」
我がJAPANで2番目にオツムのいい大学を出た29歳で、『北新地競馬交友録』の熱烈な読者。
新進気鋭の弁護士T先生の馬券が当たりまくっているそうな。
皆さん、ルージュバックらしいですよ(^O^)/