北新地競馬交友録

とっさに(~_~;)

長谷川穂積さん奇跡の復活3階級制覇の余韻も冷めやらぬ昨日、元日本ウェルター級チャンピオン、和製マイクタイソン事大曲輝斉容疑者がお縄になった。
今月18日、JR池袋駅前の公園で、顔見知りのペルー人の顔を素手で殴ったり頭を踏みつけたりして、鼻の骨を折るなど全治3週間の大けがをさせた容疑である。
状況としては、当時、男性らと公園の野外ステージで酒を飲んでいて口論の末と云う事であるが………….。
取り調べに対し、大曲容疑者は、「相手がいきなり殴りかかってきたので、とっさに手が出てしまった」と容疑を認めているらしい。

大のボクシングファンで、若い頃は知り合いが何人かプロボクサーだった関係もあり、大阪府立体育館にしょっちゅう脚を運んでいたマスター。
「ありゃ怪しいよな〜。元ボクサー相手にいきなり殴りかかる人間なんていねえよ。その昔ダチがボクサーをやってて、『思いっきり打ってもいいよ』と云われて、自慢の黄金の右ストレートから左のアッパー、右のフックと息が上がるぐれえパンチを繰り出したが、まともに当たったパンチはゼロよ。全部スウェーバック、ウェービング、ステッピングでかわされるだもん。木刀ぐれえ背負わねえと相手にならねよ」
ボクサーは身体能力と動体視力の組み合わせで最強の人間凶器なんだとか。
だから、素人相手に、とっさにでも手を出しちゃ〜いけないのである。

「メイン『神戸新聞杯』の前に買いてぇレースがある。阪神3Rのヒルノサルバドールだ。絶不調の俺を助けてくれるのはフルキチ先輩だけよ。ダートに矛先を向けてから連続の2着。ワンチャンスのスーパー未勝利だが勝ち負けしてくれるばずだ。心配は出遅れだけで、相手もルメールのトウシンダイヤ一頭に絞れる!」と馬連1万円、ワイドに2万円張り付けたマスターだったが…….。

「スタートしました。先行争い!徐々にポジションが決まって参ります!スマートマリウスが脚を伸ばしますが、外から内にコースをとってヒルノサルバドールが先行争いを制しました!」
「マスターさん!スタート決まりましたね」
「うむ、それはいいけどよ〜。何で先頭に立つんだ(`_´)ゞマトになるじゃねえか。寒い、こりゃ〜シロクマ君アイスより寒い」
二戦連続して出遅れたヒルノサルバドールが五分のスタートを決めたものの、ハナを切る展開にマスター渋い顔。

「第4コーナーから直線!前の争いはヒルノサルバドール!サンライズサーカス!ショートストーリー!更にトウシンダイヤが外から追い込んでくる!」
「先輩!頑張れ!踏ん張れ!耐えろ!」
マスター、3頭鴈行の最内ヒルノサルバドールのピンチに、ロッテファンも顔負け床を踏み鳴らして声援を送る。
「残り200を通過!ショートストーリー抜けた!抜けた!2馬身!3馬身突き放す!間を突いたトウシンダイヤ!」
ショートストーリーの勝利は間違いないが、ヒルノサルバドールが最内で粘り、トウシンダイヤの突っ込みに「それでもいい!」と叫んだ刹那、ホシルミエールがとんでもない脚で差して来て………。

1着 ショートストーリー 加藤翔太J
2着 ホシルミエール 浜中J
3着 トウシンダイヤ ルメールJ
4着 ヒルノサルバドール 古川J
「あったま来たぜ!フルキチの野郎なまじスタートが決まったもんだから、とっさに舞い上がってハナ切りやがった。あったら外からプレッシャー受けたら馬も怯むのが判ってんのによ〜。本来なら翔太の位置にいなきゃダチカンだろうが。あ〜やだやだ、競馬なんてマジカルやだ。もう〜帰って氷枕でも抱いて寝てえよ〜」
古川Jの騎乗に怒り心頭で、フルキチ先輩から、フルキチの野郎に格下げしてももう遅い。
とっさに手を出した和製マイクタイソンは明らかにギルティだが……..古川Jは………。

土日のマイナスが早くも7万円。
「どうする〜◯イフル〜?」ならぬ「どうする〜マスター〜?」
自称『北新地の不沈艦』、メインの『神戸新聞杯』で、逆転の雄叫びが神戸元町ウインズに木霊します。
明日もお付き合いのほど、宜しくお願い申し上げます。