北新地競馬交友録

大人の階段

「パー!サバダバ!サバダバ!サバダバ〜ダバダバ!」
「野球は巨人、司会は巨泉の大橋巨泉と」「朝がまるで弱い朝丘雪路です」
昭和の伝説的番組『11PM』の司会でご存知、大橋巨泉さんがお亡くなりになった。
晩年は病のせいで随分痩せられて、その姿を見て、何とも切ない思いを禁じ得られなかったが、長きに渡る闘病生活を闘い切った生き様は見事。
「どうぞ大橋巨泉の闘病生活に“アッパレ!”をあげて下さい」が、最後を看取られた奥様のコメントである。

大昔、マスターの下半身にチラホラと髭モヤシが生えだした頃、パピーやマミーの目を盗んで必死に見たのが『11PM』だ。
月曜日〜金曜日の11時を回った頃から10チャンネルで流れる帯番組で、月•水•金は大橋巨泉さん、火•木は藤本義一さんが司会。
大橋巨泉さんの曜日では、釣り、麻雀、お色気、そして競馬のコーナー等々がモリモリ森昌子であった( ^ω^ )
「あ〜1日も早く大人になって、あんな楽しい事をしてえな〜」
日々鬱々と生きていたマスターに、大人の世界の楽しみを垣間見せてくれたのだ。
マスターにとって、大橋巨泉さんは大人の階段を上がる先生だったのである。

「マスターさん!日曜日の重賞はどうしますか?」と熊本天草出身◯原さん。
「そうよな〜、『中京記念』は実力が拮抗していて、東国原風に云うなら『どげんかせんといけんが、どげんもならん』。同じどげんもならんなら、キッズの運動会『函館2歳S』に飛び込んでみっか。人気は圭太のモンドキャノンが断然だろうが、な〜にオイチニ!オイチニ!『圭太君〜よそ見しちゃダメよ!真っ直ぐ前見て歩きなさ〜い』てなもんよ。何が来るかなんて判りゃしねえよ」
「久々にボックス買いですか?」と競馬友達のK君。

「まあ〜それも悪くねえが、横典の小倅が乗るフクノクオリアにちいと気があんのよ。なんせ屋根が屋根だからよ〜オッズが美味しい。もっともパピーの七光りであれだけソコソコの馬に乗せて貰って今年もまだ僅か9勝だもんな。◯原さん、小倅は幾つになったかな〜?」
「え〜とJRAのHPによりますと、1993年生まれですから23か24です」
「もう立派な大人じゃねえか。ち〜とはいいとこ見せろ!てんだよな〜」

「お得意の複勝ですか?」
「キッズの駆けっこだ。え〜!て配当を狙いに行こう。小倅フクノクオリア一頭軸3連単マルチ。相手は内から隼人のネコワールド、古吉先輩のメローブリーズ、圭太のモンドキャノン、函館でブレイク和真のラッシュアウト、我らがスグルちゃんのバリンジャー、若武者祥太のロイヤルメジャー、勝負師謙一のドゥモアゼル、雄一のラーナアズーラの相手8頭でどうだ。◯原さん何点張りになる?」
「え〜と168点張りです」
「そんなになんのか(~_~;)一目100円でいいや。半端の3千2百は小倅と圭太のワイドに張り付けっか」と結論付けた。

締めて2万円でのご機嫌伺い。
早くも夏バテ気味で気合い不足も甚だしが、「小倅!和生!そろそろ漢になりない。出遅れんなよ」とマスター。
大橋巨泉さんも草葉の陰で応援してくれてるかもだ。